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2009(平成21) 年度 生存圏科学 ミッション研究 8

更新日: 2017/09/18

研究課題

科学衛星における電磁環境適合性 (EMC: ElectroMagnetic Compatibility) に関する研究

研究組織

 代表者 小嶋浩嗣 (京都大学・生存圏研究所)
 共同研究者 基 (宇宙航空研究開発機構)
健 (宇宙航空研究開発機構)
松岡彩子 (宇宙航空研究開発機構)
齋藤義文 (宇宙航空研究開発機構)
平原聖文 (東京大学・理学研究科)
笠羽康正 (東北大学・理学研究科)
八木谷聡 (金沢大学・理工研究域)
暁 (宇宙航空研究開発機構)
上田義勝 (京都大学・生存圏研究所)
関連ミッション
  • ミッション 3 (宇宙環境・利用)

研究概要

宇宙を生存圏の拡大という立場でとらえた時、その生存空間における環境は、地上における中性大気に支配されている環境とは大きく異なり、プラズマという電離気体によって満たされた空間中に電磁気現象として具現する。それを観測する衛星プラズマ波動計測では、発生する微弱な信号を測定することになり、これがどれほど高品質の観測を成功させることができるかは、その装置の性能だけではなく、衛星内部で発生する電磁ノイズをどれだけ抑制することができるか、にもかかっている。

科学衛星において「内部で発生するノイズ計測を行い、それを軽減させる」ための EMC (Electromagnetic compatibility) 技術は他の地上機器に対してのそれと大きく異なっており、科学衛星に的を絞った技術の確立が重要である。これまでの科学衛星では、放射電界、放射磁界、伝導性ノイズについての規制値が設けられてはいるが、衛星全体として系統だった対策がとられておらず、また、そのノイズ測定手法や対処方法も場当たり的であり、統一したコンセプトのものとは行われて来なかった。本研究では、上記のような科学衛星における EMC に関して、その計測手法の確立とそれを実現するための小型センサーの開発、そして、低雑音環境を実現する技術データ集約を目指すと同時に、従来経験的な対処法に終始している科学衛星における EMC 試験において、より理論的な評価が行えるよう物理モデルの導入についても考える。

小嶋浩嗣 2009-08生存圏研究所シールドルームにおける EMC 測定の様子

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2009年10月6日作成

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