Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2014(平成26) 年度 生存圏科学 萌芽研究 4

研究課題

表面改質によるセルロースナノファイバーへの機能性の付与

研究組織

 代表者 伊福伸介 (鳥取大学工学研究科)
 共同研究者 阿部賢太郎 (京都大学生存圏研究所)
矢野浩之 (京都大学生存圏研究所)
井澤浩則 (鳥取大学工学研究科)

研究概要

申請者らはカニ殻に内包されるキチンナノファイバーを単離する技術を開発している(図 1)。そして、キチンナノファイバーが多彩な生体機能を備えていることを明らかにしている。
1)生体内においてキチナーゼにより分解される。
2)生体適合性に優れ、体内に埋設しても炎症を誘発する好中球を活性化しない。
3)皮膚への投与によって上皮厚および膠原繊維を増生する。
4)服用によって腸管の炎症反応を抑制する。
5)植物の病害に対する抵抗性を活性化する。
しかしながら、キチンはセルロースと比較して生存圏における蓄積量が乏しく、またコストが高い。

伊福伸介: 2014(平成26)年度 生存圏科学萌芽研究 図 1

そこで、本研究ではキチンの機能に倣い、安価で資源量の豊富なセルロースナノファイバーに表面改質を施したセルロースナノファイバーを作成し、生体への機能を付与することを目的とする。

申請者らはキチンナノファイバーが多彩な生体機能を有していることを明らかにしてきた。これらの機能は表皮あるいは腸管表面に存在する受容体を介した反応であると解釈している。よってキチンの機能に倣い表面に機能を付与したセルロースナノファイバーは生体機能を発現できると期待している。よって、生体への効果の乏しいセルロースナノファイバーに対して、新規な生体機能を付与することが出来る。セルロースナノファイバーの利用開発は専ら低コストの要求される繊維補強材料が中心であった。一方、本研究は高機能化によるセルロースナノファイバーの新しい利用を提案する研究である。

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2014年7月15日作成

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