Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2012(平成24) 年度 生存圏科学 萌芽研究 12

研究課題

レーダーレンジイメージングを用いた局地循環の観測的研究

研究組織

 代表者 中城智之 (福井工業大学工学部)
 共同研究者 柴垣佳明 (大阪電気通信大学情報通信工学部)
橋口浩之 (京都大学生存圏研究所)
山本真之 (京都大学生存圏研究所)

研究概要

海陸風・山谷風などの局地的な地形に伴う熱コントラストが原因で発生する局地風(局地循環)は、地上で放出される大気汚染物質の輸送を担う主要因である。また、局地循環に伴い発生する積雲対流は時としてゲリラ豪雨を発生させる。現在、ゲリラ豪雨の観測・発生予測に向けた新型気象レーダーの整備や数値予報モデルの高精度化が進められているが、大気汚染物質輸送やゲリラ豪雨発生の主要因である局地循環の理解が進んでいないため、特に観測を通したその研究進展が急務となっている。しかし、従来の大気レーダーの鉛直分解能は数 100 m 程度で、局地循環に伴い発生する積雲対流発達の予兆である対流不安定に伴う乱流発生や、大気汚染物質の鉛直輸送に影響するシアー不安定に伴う乱流発生を解像できない。

そこで、本研究では、局地循環が発生する高度範囲(地表付近から高度 2 ㎞)の乱流・風速をレンジイメージング(RIM)機能により高分解能で観測可能な 1.3 GHz 帯 RIM 大気レーダー(以下、RIM 大気レーダー)を用いた観測により、局地循環に伴う乱流発生・積雲対流発達・大気汚染物質の鉛直輸送を解明することを目的とする。

現在、RIM 大気レーダーの整備が、信楽 MU 観測所及び福井工業大学あわらキャンパスにおいて進められている(図)。気象庁観測データを併用したデータ解析を通じて局地循環に伴う乱流発生・積雲対流発達と気象場との関連を解明すると同時に、山岳地域の信楽 MU 観測所と海岸地域の福井工業大学あわらキャンパスでの観測結果の比較により、局地循環の地形による差異の解明も目標としている。

中城智之: 2012(平成24)年度 生存圏科学萌芽研究図: 京都大学生存圏研究所・信楽 MU 観測所および福井工業大学・あわらキャンパスの RIM 大気レーダー。

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2012年7月19日作成

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