Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2011(平成23) 年度 生存圏科学 萌芽研究 5

研究課題

代謝工学を用いた白色腐朽菌によるCBP (consolidated bioprocessing) 技術の開発

研究組織

 代表者 齋藤洋太郎 (京都大学生存圏研究所)
 共同研究者 本田与一 (京都大学生存圏研究所)

研究概要

化石資源の代替物としてバイオマス、特に食糧と競合しない木質バイオマスを利用した物質生産に期待が高まっている。木質バイオマス利用を促進するためには多様な化成品を合成するシステムの構築が重要である。

本研究では、代謝工学を用いて白色腐朽菌ヒラタケに、新たに発酵能を付与させることで、これまで別々に行われていた前処理、糖化、発酵の処理を一気に行わせる CBP を導入し、様々な化成品の出発物質の生産を行わせる技術基盤の開発を目指す。

バイオマス利用の問題点として、資源の分散の問題があり、従来の方法では大型の施設を必要とするため、バイオマスの収集、生産物の運搬に多くのエネルギーが必要である。一方 CBP は、小型の施設で可能なため多くの地域でバイオマス資源の地産地消が可能となり、運搬コストの低減や中山間地の地域開発に貢献することができる。生産物としては、エタノールの他に、生分解ポリマーの出発物質や、副産物として、より付加価値の高い担子菌特有の生理活性物質を高生産できる株を構築し、経済的にも成り立つプロセスとすることも視野に入れる。

形質転換が難しい担子菌では代謝工学を用いた物質生産の報告例が無い。そのため、代謝工学的手法により様々な物質の発酵能を付与させる本研究は極めて萌芽性が高い。また、担子菌のリグニン分解系は、多因子が関与する複雑系であり異生物への移植は不可能であるため、白色腐朽菌を基軸とする本研究のアプローチは実現性が高く、バイオプロセスを利用したバイオマスリファイナリーの技術開発としての先端性を有する。

齋藤洋太郎: 2011(平成23)年度 生存圏科学萌芽研究

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2011年8月3日作成

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