Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2007(平成19) 年度 生存圏科学 萌芽研究 10

研究課題

2007(平成19)年度萌芽ミッションプロジェクト 10
シロアリにおける無機元素循環系の解明に向けた基礎的研究

研究組織

 代表者 陀安一郎 (生態学研究センター)
 共同研究者 剛 (生存圏研究所)
中山友栄 (生存圏研究所)
中野孝教 (総合地球環境学研究所)

研究概要

食材性昆虫としてのシロアリ種の大部分は森林に住み、森林循環系において木質バイオマスの分解者、エコシステムエンジニアとしての重要な役割を果たしている。しかし、一部の種は居住圏に生息し、木質建造物を食害するなどして人類にとっての害虫となっている。このようなシロアリは、他の植食生昆虫と異なり、セルロースなどの高分子を分解し栄養源としている。これら、食材性昆虫体内の物質循環には炭素、窒素といった有機元素が最も密接に関係しており、その食性を明確にするための多くの研究が様々な種のシロアリで行われている。

シロアリが摂食する木材の大部分は有機元素で構成されているが、ホウ素、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウムなどの無機元素も含まれている。つまり、有機元素の場合と同様に、上記のような無機元素の循環についてもシロアリが重要な役割を果たしている可能性が高い。このような無機元素について、その物質量に加えて、木材およびシロアリに含まれる無機元素の安定同位体比分析を行うことで、分解者であるシロアリの無機元素循環における時間軸を構築することを目指している。

本研究は、生存圏における木質バイオマスを出発点とした無機元素循環系の解明を目指し、分解者であるシロアリにターゲットを絞った基礎的研究である。

陀安一郎 2007

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2007年8月31日作成

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