Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2004(平成16) 年度 生存圏科学 萌芽研究 14

研究課題

2004(平成16)年度萌芽ミッションプロジェクト 14
アカシアマンギウム樹皮中の栄養塩および微量元素の分析と林地還元性の検討

研究組織

 代表者 小林正彦 (ミッション専攻研究員)
 共同研究者 矢野浩之 (生物機能材料分野)
川井秀一 (循環材料創生分野)

研究概要

現在、インドネシア・スマトラ島南部に広がる 19 万ヘクタールのアカシア大規模造林地をフィールドとし、木質資源の生産利用と環境保全の調和を目指し、「アカシアプロジェクト」として次の 4 課題が進行している。(1)衛星観測、大気観測による人工林の動態の俯瞰的把握、(2)土壌、森林および大気間の炭素、酸素、水蒸気などの物質循環の精査、(3)物質フロー解析やライフサイクル評価による環境影響評価、(4)地域環境と木材生産を維持するための技術開発およびその最適化、である。

プロジェクトの一課題である「地域環境と木材生産を維持するための技術開発およびその最適化」に関し、産業林としての経済性向上を目的として、アカシアマンギウム固有の利用技術開発が望まれている。このような状況の中、タンニン含有量の多いアカシアマンギウムの特色を生かし、樹皮から物理的操作のみにより高純度のタンニン粉末を製造する方法が確立され、接着剤等へ利用が検討されている。原料供給源である森林の保全という観点から現状で最も懸念される問題の一つとしては、丸太搬出による林地からの養分収奪による樹木の生育不全、そしてその結果として起こる木材の持続的生産の破綻が挙げられる。特に七年ほどで製品として利用できるほどに急激に成長するアカシアマンギウム単一林の場合、その収奪量は大量となることが推測できる。木材生産維持のためには、丸太の林地からの搬出によりどのような物質がどのくらいの量、どのような形で奪われているかを精測し、何らかの手法を用い収奪した分を適当な形で林地に還元する必要がある。

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