Research Institute for Sustainable Humanosphere

第402回生存圏シンポジウム
第16回持続的生存圏創成のためのエネルギー循環シンポジウム
—マイクロ波高度利用と先端分析化学—
第9回先進素材開発解析システム(ADAM)シンポジウム
—マイクロ波高度利用生存圏フラッグシップ共同研究—

開催日時 2019(令和元)年12月18日(水) 13:00–18:00
開催場所 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
主催者 京都大学生存圏研究所 ミッション2・ADAM・マイクロ波フラッグシップ
申請代表者 渡辺隆司 (京都大学生存圏研究所バイオマス変換分野)
篠原真毅 (京都大学生存圏研究所生存圏電波応用分野)
所内担当者 渡辺隆司 (京都大学生存圏研究所バイオマス変換分野)
関連ミッション ミッション2 太陽エネルギー変換・高度利用
ミッション5 高品位生存圏
関連分野 電波科学、有機化学、木質科学。

協賛:日本電磁波エネルギー応用学会

概要

本研究集会は、ミッション2の太陽エネルギー変換・高度利用に関連した生存圏学際領域の開拓のために、持続的生存圏創成のためのエネルギー循環シンポジウムと、先進素材開発解析システム(ADAM)シンポジウム、マイクロ波高度利用生存圏フラッグシップ共同研究に関するシンポジウムを併催する。

目的と具体的な内容

生存圏研究所のミッション2では、マイクロ波応用工学やバイオテクノロジー、化学反応などを活用して、太陽エネルギーを直接・間接に利用する要素技術開発ならびに全体システムにも展開することを目的としている。そのためには電波科学や木質科学な、化学工学などの複合的な研究を進める必要がある。

今年度はマイクロ波化学に関する講演二件と、宇宙における木材利用に関する講演二件を設定し、上記目的を達成するために学際的な研究を進めるための情報交換を行った。ナノ加工技術や人工知能技術を積極的に活用し、マイクロ波による有機合成の可能性を広げる前者二件の講演と、木材という伝統的な材料が宇宙で利用できる可能性、宇宙で利用しなければならない将来を見据えた後者二件の講演は、今後のミッション2やマイクロ波フラッグシップの活動に大きな影響を与える内容であった。また主に所内から23件のポスター発表を行い、所内外にミッション2の活動の見える化を行った。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

本シンポジウムにおける新しい生存圏フラッグシップ共同研究「マイクロ波応用によるエネルギーの輸送・物質変換共同研究」の成果発表の一貫として、ミッション2の成果と目標が明確化する。エネルギーのベストミックスに寄与する学際・融合プロジェクトの発展と関連コミュニティーの拡大に貢献すると期待される。生存圏研究所の共同利用設備「先進素材開発解析システム(ADAM)」 の成果の一部も公表される。本シンポジウムを通じて日本電磁波エネルギー応用学会との協力関係を深化させ、国内外において大変活発化しているマイクロ波応用に関する研究の拠点化を推進する。本シンポジウムはフラッグシップ共同研究に従事する関連研究者の情報交換を促進する場としての役割を担うと同時に、「先進素材開発解析システム(ADAM)」共同利用の発展にも寄与する。

プログラム

講演会(生存圏研究所木質ホール3階)
13:00–13:05 開会の辞
篠原真毅(京都大学生存圏研究所)
13:05–13:45 「不均一系高活性・高再利用性触媒の開発とマイクロ波を活用した有機変換反応への応用」
山田陽一(理化学研究所環境資源科学研究センター)
13:45–14:25 「デスクトッププラントの開発:フロー型マイクロ波合成装置と機械学習による条件最適化」
間瀬暢之(静岡大学グリーン科学技術研究所)
14:25–14:40 休憩
14:40–15:20 「宇宙で役立つ木材」
畑俊充(京都大学生存圏研究所)
15:20–16:00 「宇宙空間での持続的な木材利用を考える」
村田功二(京都大学大学院農学研究科)
16:00–16:15 休憩
16:15–16:45 ポスター発表者による1分間プレゼンテーション(予定)
16:45–16:50 講演会閉会の辞
渡辺隆司(京都大学生存圏研究所)
17:00–18:00 ポスターセッション(宇治おうばくプラザ2階ハイブリッドスペース)

ポスター発表(23件)

  1. 高効率マイクロ波電力伝送のための方向および距離同時推定手法の検討
    Estimation of a Direction and Distance of a Target for Microwave Power Transmission
    〇松原広之、兒島清志朗、篠原真毅、三谷友彦(京大生存研)
  2. Development of sugarcane trash fractionation process for an integrative biorefinery platform
    ○Chayanon Chotirotsukon (JGSEE, King Mongkut’s University of Technology Thonburi), Verawat Champreda (BIOTEC, NSTDA), Naoko Kobayashi、Takashi Watanabe (RISH, Kyoto University)
  3. ミニドローン用マイクロ波無線電力伝送システムの実用化に向けたビームフォーミングの検討
    Practical Study on Beamformings for Microwave Power Transfer System to Mini-drones
    ○高林伸幸、篠原真毅、三谷友彦(京大生存研)、古川実(スペースパワーテクノロジーズ)
  4. 溶解性多糖モノオキシゲナーゼの反応におけるマイクロ波効果
    The Effect of Microwave on Lytic Polysaccharide Monooxygenases (LPMOs) Reaction
    ○羅宸、小林直子、井関優侑、渡辺隆司(京大生存研)
  5. 双曲型メタマテリアルを用いた無反射マイクロ波四分の一波長板
    Reflectionless Microwave Quarter-Wave Plate Using Hyperbolic Metamaterial
    ○望月諒,篠原真毅,真田篤志
  6. 組換えイネを用いたリグニン芳香角組成・リグノセルロース利用特性相関の解析
    On the relatoship between lignin aromatic composition and lignocellulose utilization properties: a model study using tragenic rice plants
    ○武田ゆり, 飛松裕基, 山村正臣(京大生存研), 高野俊幸, 坂本正弘(京大院農), 梅澤俊明(京大生存研・京大生存基盤展開)
  7. マルチパス環境下でのマイクロ波送電システムに関する研究
    Study on Microwave Power Transmission System under Multipath Environment
    佐々木太一、篠原真毅(京大生存研)
  8. 選択的白色腐朽菌が分泌する細胞外代謝物の役割
    Role of extracellular metabolites produced by selective white-rot fungi
    ○谷田悠一、西村裕志、渡辺隆司(京大生存研)
  9. 管内検査ロボットへの無線給電に関する研究
    Study on Wireless Power Transfer to In-Line Inspection Robots Transmission
    ○佐藤勇海、篠原真毅(京大生存研)
  10. 段階的酵素分解法を用いたリグニン多糖複合体の調製と分析
    Preparation and analyses of lignin-carbohydrate complex by stepwise enzymatic degradation
    ○鹿島早帆(京大生存研)、西村裕志(京大生存研)、山田美紗登(京大生存研)、嶋根康弘(海洋研究開発機構)、大田ゆかり(海洋研究開発機構、群馬大学)、渡辺隆司(京大生存研)
  11. 未来の科学者のための科学実験ひらめきときめきサイエンス
    DO A SCIENCE EXPERIMENT FOR FUTURE SCIENTISTS
    〇松村竹子(ミネルバライトラボ、ひらめきときめきグループ講師、石巻ボランティアメンバー)
  12. Altered lignocellulose chemical structure and molecular assembly in lignin-modified rice mutants
    ○Andri Fadillah Martin, Yuki Tobimatsu (RISH, Kyoto U.), Ryosuke Kusumi (Grad. Schol Agric., Kyoto U.), Naoyuki Matsumoto, Takuji Miyamoto, Pui Ying Lam, Masaomi Yamamura, Taichi Koshiba (RISH, Kyoto U.), Masahiro Sakamoto (Grad. Schol Agric., Kyoto U.), and Toshiaki Umezawa (RISH/RUDGS, Kyoto U.)
  13. 電磁界シミュレーションによる電磁界結合型マイクロ波加熱装置のパラメータ検討
    Parameter Study of Electromagnetic Coupling-Type Microwave Heating System by Electromagnetic Simulations
    〇椴木涼介、篠原真毅、三谷友彦 (京大生存研)
  14. 小角X線散乱によるモモ果実成熟過程における細胞壁構造変化の観察
    Observation of structural change in the maturation of peach fruit cell wall with small angle X-ray scattering (SAXS)
    ○今井友也(京大生存研)、山本郷湖、湯口宜明(阪電通大工)、石丸恵(近大生物理工)
  15. 表面波を抑制する両円偏波アンテナの開発
    Development of a reduced surface wave antenna with dual circular polarization
    〇兒島清志朗、篠原真毅、三谷友彦(京大生存研)
  16. マイクロ波照射下によるユーカリ グロビュラス及びスギ木粉の有機酸への可溶化
    Dissolution of Eucalyptus globulus and Japanese Cedar wood meal in organic acids by microwave irradiation
    ○小林直子、渡辺隆司(京都大学生存圏研究所)
  17. 5.8 GHzマグネトロンフェーズドアレーの開発
    Development of a 5.8 GHz Magnetron Phased Array
    ○楚杰、楊波、篠原真毅、三谷友彦(京大生存研)
  18. マイクロ波ソルボリシスによる植物バイオマスからのリグニン由来抗腫瘍活性物質の創出
    Development of antitumor lignin-derived substances from plant biomass by microwave solvolysis
    〇岡部由美(京大生存研)、扇谷えり子(京都府立医大医学研究科)、松田修(京都府立医大医学研究科)、渡辺隆司(京大生存研)
  19. マグネトロンを用いる無線電力伝送と通信システムの研究
    Study on a magnetron for wireless power transfer and communication system.
    ○楊波、三谷友彦、篠原真毅
  20. 安定同位体標識リグニンオリゴマーモデルを用いたセルラーゼ糖質結合モジュールとの相互作用解析
    Interaction analysis between stable isotope labeled lignin oligomer model and carbohydrate binding module of cellulase
    〇德永有希(京大生存研)、永田崇、近藤敬子、片平正人(京大エネ研)、渡辺隆司(京大生存研)
  21. ウェアラブルデバイスへ向けたマイクロ波電力伝送における920 MHz整流回路の設計
    Design of a 920 MHz Rectifier for Wearable Devices with Microwave Power Transmission
    ○河合勝己,篠原真毅,三谷友彦(京大)
  22. ビフェニル/PCB分解細菌Rhodococcus wratislaviensis T301株の色素脱色型ペルオキシダーゼの生化学的性質
    Biochemical properties of dye-decolorizing peroxidases from a biphenyl/PCB-degrader, Rhodococcus wratislaviensis T301
    ○渡邊崇人(京大・生存研),木村信忠(産総研・生物プロセス),末永光(産総研・創薬基盤),廣瀬遵(宮崎大・工),二神泰基(鹿大・農),陶山明子(別府大・食物栄養),藤原秀彦(別府大・食物栄養),後藤正利(佐賀大・農),古川謙介(別府大・食物栄養)
  23. 成層圏プラットフォーム飛行船に向けた長方形アンテナによるマイクロ波電力伝送システム検討
    Study on Microwave Power Transfer to Rectangular Antenna for Stratospheric Platform
    ○中本悠太,篠原真毅(京大生存研)、長谷川直輝,高木裕貴,太田喜元(ソフトバンク)

Symposium-0402
ポスター PDF ファイル (2 094 756 バイト)

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2019年7月5日作成,2020年1月23日更新

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