Research Institute for Sustainable Humanosphere

第390回生存圏シンポジウム
第8回東日本大震災以降の福島県の現状及び支援の取り組みについて

開催日時 2018(平成30)年12月11日(火)13:30–17:30 ~12日(水)9:30–12:40
開催場所 コラッセふくしま402会議室 (〒960-8053 福島県福島市三河南町1-20)
主催者 上田義勝(京都大学生存圏研究所)
谷垣実(京都大学複合原子力科学研究所)
申請代表者 上田義勝 (京都大学生存圏研究所宇宙圏航行システム工学分野)
関連ミッション ミッション1 環境診断・循環機能制御
関連分野 生存圏科学、植物科学、放射線計測学、社会学、土壌学。

概要

生存圏研究所においては震災関連の研究報告を、生存圏シンポジウム「東日本大震災以降の福島県の現状及び支援の取り組みについて」として毎年開催している。今回は複合原子力科学研究所との共同で開催した。

目的と具体的な内容

2011年3月の東日本大震災に関するシンポジウムとして、合計6回の生存圏シンポジウム「東日本大震災以降の福島県の現状及び支援の取り組みについて」を毎年開催し、これまでに約450名の参加者があった。今年度も国際シンポジウムとしての開催も行い、またより幅広い研究テーマでの講演を行うため、複合原子力科学研究所において開催している第6回「原発事故被災地域における放射線量マッピングシステムの技術開発・運用とデータ解析に関する研究会」との共同開催となった。

2018(平成30)年度は、共同開催でのシンポジウムとして、複合原子力科学研究所の谷垣助教が開発したGPS連動型放射線自動計測システムを用いた計測例の他、関連する新規研究について、新潟大学、高知工科大学、福島大学などの国内大学の他、新しい放射線計測開発の現状として、国際航業株式会社、JAEAなどの講演などもあり、活発な議論が行われた。福島県における現状の支援研究の状況については、これまでと同様に東京大学、福島大学、農研機構、京都女子大学からの発表もあり、進展している研究状況についても広い知見を得ることができた。国際発表としては、Rajamangala University of Technology LannaのNorarat助教による国際研究の事例紹介と、共同で実施した放射線計測についても紹介があった。

その他、参加者としては関連大学からの参加の他、企業からの参加、研究機関などからの参加もあり、会議室定員(40名)が満席になるほどの盛況となった。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

生活圏を脅かす要員の一つとなりうる事故で、特に原発の事故に対しては、放射性物質の拡散などの情報が中々得られない不安定な状況になりやすく、地道な研究活動により、人類生存圏の安心・安全な社会を構築して行かなくてはならない。本研究集会では、これまで福島県の現状と復旧・復興に向けた支援研究の取り組みを継続して発表し、生存圏科学のコミュニティに現地の正しい情報を伝えることに取り組んできている。今年度も国際シンポジウムとして発表したほか、共同開催による幅広い発表事例も増え、今後ますますの継続発展研究となることが期待される。

また、本研究集会に関連して、中高校生を対象とした震災関連の出張授業なども継続して開催している。

  • 京都府立洛北高等学校附属中学校(2年生79名)2018年12月25日実施予定

プログラム

2018年12月11日

13:10 開会挨拶 上田義勝(京都大学)
司会: 上田義勝
13:30 谷垣実(京都大学)
KURAMA-IIの現状と今後
14:00 安藤真樹(JAEA)
KURAMA-IIを用いた走行及び歩行サーベイによる空間線量率の経時変化評価
14:30 津野浩一(国際航業)
放射線量マッピングのための屋内外測位技術の現状

15:00 休憩
15:15 二瓶直登(東京大学)、上田義勝(京都大学)
KURAMAを用いた農業環境中の放射性セシウム分布
15:45 後藤淳(新潟大学)
指向性がある自動車走行サーベイシステムASURAの開発と測定例の紹介
16:15 百田佐多生(高知工科大)
CsI検出器を用いた土壌中の放射性セシウム分布の推定
16:45 酒井広行(福島県放射線監視室)
「ふくしまの復興と未来」~複合災害から8年目を迎えたふくしまの今~
17:15 藤村恵人(農研機構)
土壌中交換性カリ含量の低下にともなう玄米放射性セシウム濃度の上昇リスクの予測
19:00 情報交換会(於 松島屋旅館)

2018年12月12日

09:30 久保堅司(農研機構)
畑作物への放射性セシウムの移行低減対策と営農再開に向けた取り組み
10:00 黒沢高秀、曲渕詩織(福島大学)
東日本大震災とその後の復旧事業による生物多様性への影響の定量評価
10:30 齋藤隆(福島県農業総合センター)
避難指示区域等におけるKURAMAを活用した研究の取り組み
11:00 休憩
11:15 Rattanaporn Norarat(Rajamangala University of Technology Lanna)
Introduction of Collaborative Study between Rajamangala University of Technology Lanna, Iwate University and Kyoto University
11:40 加藤和明、豊田亘博、熊澤蕃(KEK、豊田放射線研究所、JAEA)
福島原発事故(2011)対応の遡及的考察:この7年間に得られた “次の事故対策” に生かすべき “知見” は何か
12:10 水野義之(京都女子大学)
福島原発事故後に起こった自然放射線・四要素の新知見によるデータ更新
12:40 閉会挨拶 谷垣実(京都大学)
Symposium-0390a Symposium-0390b

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2018年11月5日作成,2018年12月19日更新

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