Research Institute for Sustainable Humanosphere

第333回生存圏シンポジウム
観測・モデリングの融合による内部磁気圏-電離圏結合過程に関する研究集会

開催日時 2016(平成28)年11月15日(火)10:30~16日(水)12:00
開催場所 名古屋大学
主催者 京都大学生存圏研究所、名古屋大学宇宙地球環境研究所、ジオスペース探査ERGプロジェクト
申請代表者 三好由純 (名古屋大学宇宙地球環境研究所)
所内担当者 海老原祐輔 (京都大学生存圏研究所生存科学計算機実験分野)
関連ミッション ミッション3 宇宙生存環境
関連分野 太陽地球系科学。

概要

観測研究とモデリング研究を組み合わせて内部磁気圏-電離圏の結合過程に関する研究を推進するために、表記の研究集会を開催した。2016年12月に打ち上げられたあらせ衛星(研究集会開催時点では打ち上げ予定)の観測を軸とした観測戦略についての発表と議論を行うとともに、具体的な研究を推進するための解析ツールの講習会も実施した。

目的と具体的な内容

地球に近い宇宙空間である内部磁気圏では、太陽風の擾乱に対応して高エネルギーのイオンが増加し環電流が形成される。同時に、沿磁力線電流を介して電離圏と磁気圏が結合し、電離圏と磁気圏が相互作用を行いながら、磁気圏のプラズマ分布や電離圏の電位分布が発達していく。また、電離圏電気伝導度の空間分布の変化によって、電離圏電位構造・沿磁力線電流に大きな影響を及ぼす。このような内部磁気圏の動態の理解を目的として、特に内部磁気圏とサブオーロラ帯電離圏との結合過程に関する最新の研究報告と、2016年に打ち上げられたジオスペース探査あらせ衛星(研究集会開催時点では打ち上げ予定)を活用した科学戦略を議論するための研究集会を開催した。本研究集会では、まずあらせ衛星のプラズマ波動観測責任者によるチュートリアル講演を行い、あらせ衛星の電場、波動観測についての理解を深めた。また、人工衛星、地上からの観測およびモデリング研究についての最新の状況の報告を行った。さらに、衛星と地上を連携させたキャンペーン観測の議論を、それぞれの観測機を主導される研究者から報告を行い、戦略についての議論を行った。また、異なる種類のデータを有機的に解析するためのツールの講習会も実施した。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

地球周辺の宇宙空間では、国際宇宙ステーションや多くの人工衛星が運用されており、人類の重要な生存圏の一つとなっている。この領域には、様々なエネルギー帯の荷電粒子が存在し、それらの荷電粒子は宇宙飛行士の被ばくや、衛星機の帯電等を引き起こし、人類が宇宙空間を利用していく上で危険な存在となっている。

本研究集会は、この地球周辺の宇宙空間環境の定量的な理解に貢献するものであり、さらにこのような理解が将来の宇宙空間環境変化の予測へとつながることで、人類の生存圏である宇宙空間を安全に利用していくことに貢献することが期待される。

プログラム

11月15日

10:30–10:40 はじめに
10:40–12:00 笠原禎也:ERG/プラズマ波動・電場観測器
13:15–13:35 篠原育:ERG衛星ステータス報告
13:35–13:55 塩川和夫:連携地上観測班の現況報告
13:55–14:15 関華奈子:モデリング報告
14:15–14:35 東尾奈々:宇宙天気データ利用について
14:35–14:50 小路真史:ERGサイエンスセンター報告
14:50–15:05 三好由純、篠原育:ERG科学データ(Level-2以降)の利用指針案
15:30–15:45 三好由純、塩川和夫:ERG衛星基本観測案、第一回キャンペーン観測案
15:45–16:00 風間洋一:LEP-eファインチャンネル観測について
16:00–16:15 堀智昭:ERG-SuperDARN共同観測について
16:15–16:30 細川敬祐:ERG共同キャンペーン観測計画(脈動オーロラ観測プロジェクト地上観測チーム)
16:30–16:45 塩川和夫:地上多点ネットワーク観測による内部磁気圏の粒子・波動の変動メカニズムの研究
16:45–17:00 小川泰信:ERG-EISCAT共同観測の準備について
17:00–17:15 北村成寿:MMSとの共同観測について(情報提供)

11月16日

講習会
09:00–09:10 Opening Remarks
09:10–09:30 Preparation
09:30–10:20 Training-I: ERG predicted orbit, footprints, etc.
10:30–11:50 Training-II: OMNI solar wind, geomagnetic indices, THEMIS, Van Allen Probes, etc
11:50–12:00 Follow up

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2016年11月7日作成,2017年3月14日更新

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