Research Institute for Sustainable Humanosphere

第285回生存圏シンポジウム
日本地球惑星科学連合2015年大会
国際セッション “Study of coupling processes in solar-terrestrial system”
「太陽地球系結合過程の研究基盤形成」

開催日時 2015(平成27)年5月27日(水)16:15–18:00・28日(木)9:00–19:30
開催場所 幕張メッセ国際会議場(千葉市)
主催者 日本地球惑星科学連合、京都大学生存圏研究所
申請代表者 山本衛 (京都大学生存圏研究所レーダー大気圏科学分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
関連分野 レーダー大気力学、超高層大気力学。

目的と具体的な内容

我々は大型の研究計画「太陽地球系結合過程の研究基盤形成」を推進中であり、2014年には、日本学術会議のマスタープラン2014と文部科学省のロードマップ2014への採択が実現した。このプロジェクトの重要な構成要素としては、赤道大気の全域を観測する赤道MUレーダー、極域の磁気圏=電離圏結合過程の詳細な観測を主とするEISCAR_3Dレーダー、赤道から極域までをグローバルにつなぐ観測網と観測データ網が含まれている。研究プロジェクトの内容と現状を報告すると共に、国内外の関連研究者から幅広い話題を集約し研究の動向と方向性について議論を深めることを目的として、2015(平成27)年5月24~28日に開催された日本地球惑星科学連合2015年大会において、国際セッション “Study of coupling processes in solar-terrestrial system” を開催し、34件もの講演を集めて大規模に実施することができた。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

大型研究計画「太陽地球系結合過程の研究基盤形成」の研究内容は、生存圏の重要な構成要素である「大気圏」と「宇宙圏」にかかわっている。また設置を目指している「赤道MUレーダ-」は、当研究所の特徴のひとつである大気観測用の大型レーダーであって、現在の赤道大気レーダーの感度を10倍以上に向上させ、研究所の海外研究設備の増強につながる。この研究集会は研究コミュニティによる大型計画のサポートを増すために重要であり、多数の講演と参加者を集め成功をおさめた。また大型計画への参加者による国際ビジネスミーティングと5月28日の昼食時に開催することで、関係者間の意見交換を行うことができたことも成果のひとつである。今回の会合では、フランスのUniversite Polytechnique大気力学研究所のAlbert Hertzog博士を本経費を用いて招へいし、招待講演をしていただいた。同博士は、赤道を周回する大型の気球観測を推進中であって、インドネシアとの共同研究を希望しておられる。計画では、2017–2020年に赤道域の上部対流圏から下部対流圏を観測予定であり、赤道大気レーダーあるいは赤道MUレーダーとの共同観測が強く期待される。今回の会合に参加したインドネシア研究者(別経費で招へい)と同博士との間で観測実現に向けた対話を進めることができるなど、将来の研究進展につながり得る成果があった。

プログラム

5月27日

16:15–16:30 インドネシア海大陸域の対流活動による大気上下結合
山中大学,荻野慎也,橋口浩之
16:30–16:45 Comparison of Raindrop Size Distributions in Equatorial Indonesia during Convectively Inactive and Active MJO
Marzuki, HASHIGUCHI Hiroyuki, SHIMOMAI Toyoshi他
16:45–17:00 赤道MUレーダー計画の現状
山本衛,橋口浩之,津田敏隆
17:00–17:15 赤道MUレーダーの観測角度範囲拡大のためのアンテナ配置に関する研究
橋口浩之,寺田凜太郎,西村耕司他
17:15–17:30 海大陸の気象および気候の理解を目指した国際キャンペーンYMC
米山邦夫, Zhang Chidong
17:30–17:45 Study of the Equatorial Atmospheric Kelvin Waves during El Nino events
DAS Uma, PAN Chen-jeih

5月28日

09:00–09:30 赤道ファウンテン
津田敏隆,山本衛,橋口浩之
09:30–10:00 Strateole 2: a long-duration balloon campaign at the Equator
HERTZOG Albert, PLOUGONVEN Riwal, COCQUEREZ Philippe他
10:00–10:15 THE STUDY OF CLOUD AND RAINFALL FORMATIONS AT KOTOTABANG IN SOME RANDOM CASES
JUAENI Ina, BAMBANG Siswanto, IIS Sofiati他
10:15–10:30 Solar Activity’s Role in El Nino Southern Oscillation (ENSO) and Indian Oceanic Dipole (IOD)
Mumtahana Farahhati, Sulistiani Santi
10:30–10:45 Climatology of Equatorial plasma bubbles observed from Equatorial Atmosphere Radar (EAR) — New Aspects
SUDARSANAM Tulasiram, AJITH K他
11:00–11:15 Spectral parameters estimation in precipitation using VHF atmospheric radars
GAN Tong, YAMAMOTO Masayuki, OKAMOTO Hajime他
11:15–11:30 流星レーダーによる運動量フラックス測定およびEMUによるビームペア法の期待
新堀淳樹,津田敏隆
11:30–12:00 An investigation of meteorological characteristics of ULF waves by ULTIMA global magnetometer observations
CHI Peter, ULTIMA Team
12:00–12:15 Ground-based network observations of wind and temperature of the thermosphere using five Fabry-Perot interferometers
塩川和夫,中村義弘,大山伸一郎他
12:15–12:30 ICSWSE/ MAGDAS Research Project-極域-磁気赤道域電磁結合系の探査
吉川顕正
12:30–12:45 IUGONETメタデータデータベース、及び解析ソフトを用いた超高層大気の長期変動研究
新堀淳樹,八木学,田中良昌他
14:15–14:30 GNSS network observations of medium-scale traveling ionospheric disturbances
大塚雄一,溝口拓弥,山脇景太他
14:30–14:45 Temporal change of the precise EIA asymmetry in Thailand-Indonesia sector observed by a beacon receiver network
WATTHANASANGMECHAI Kornyanat, YAMAMOTO Mamoru, SAITO Akinori他
14:45–15:00 The Ionospheric Space Weather Mission of FORMOSAT-7/COSMIC-2
LIN Charles, RAJESH P. K., CHEN Chia-hung他
15:00–15:15 極域総合観測とGCMシミュレーションによる超高層大気研究
藤原均,野澤悟徳,小川泰信他
15:15–15:45 EISCAT_3D Capabilities and Status
HEINSELMAN Craig
15:45–16:00 EISCAT_3Dによる北極域大気およびジオスペース研究の新展開 —日本の貢献—
宮岡宏,野澤悟徳,小川泰信他
16:15–16:45 Advancing Research of Coupling between Geospace Environment and Atmosphere by the EISCAT 3D Incoherent Scatter Radar
TURUNEN Esa
16:45–17:00 Meteor observations with large aperture radars — an outlook for EISCAT_3D and EMU
KERO Johan, NAKAMURA Takuji, PELLINEN-WANNBERG Asta他
17:00–17:15 Study on ion upflow based on high latitude IS radars and future EISCAT_3D
小川泰信
17:15–17:30 人工衛星-地上観測による脈動オーロラの総合観測
三好由純,大山伸一郎,齊藤慎司他
17:30–17:45 トロムソにおけるナトリウムライダーを中心に用いた上部中間圏・下部熱圏変動の研究
野澤悟徳,津田卓雄,藤原均他
17:45–18:00 Height-dependent ionospheric variations in the vicinity of nightside poleward expanding aurora after substorm onset
大山伸一郎,三好由純,塩川和夫他

ポスター発表

  • Retrieval of Raindrop Size Distribution Parameters by Combining Rainfall Rate and Electromagnetic Wave Attenuation Data
    MARZUKI, INDRAYANI Wira, VONNISA Mutya他
  • E-F REGION FIELD ALIGNED IRREGULARITIES OBSERVED WITH EQUATORIAL ATMOSPHERIC RADAR AND IONOSONDE
    MARTININGRUM, Dyah rahayu, YAMAMOTO Mamoru, YOKOYAMA Tatsuhiro他
  • MUレーダー実時間アダプティブクラッター抑圧システムの開発
    万城孝弘,橋口浩之,山本衛他
  • 赤道MUレーダー・RASSによる温度プロファイル測定に関する基礎研究
    田畑啓,津田敏隆
  • 赤道大気上下結合研究のためのオゾンライダー観測
    阿保真,長澤親生,柴田泰邦

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2016年4月4日作成

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