Research Institute for Sustainable Humanosphere

第277回生存圏シンポジウム
木質材料実験棟H26年度共同利用研究発表会

開催日時 2015/03/24(火) 10:30–17:00
開催場所 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
主催者 京都大学生存圏研究所
申請代表者 五十田博 (京都大学生存圏研究所生活圏構造機能分野)
所内担当者 五十田博・森拓郎 (京都大学生存圏研究所生活圏構造機能分野)

関連ミッション

関連分野

建築学、木質材料学、木材保存学、建築士、木造関連メーカー、林産、応用生命、炭素材料。

目的と具体的な内容

木質材料実験棟の共同利用研究における研究成果を発表することで、それぞれの研究テーマにおける深化および、他分野からの刺激を受けること、そして、研究の進め方やグループ作りなどについての意見交換を行うことを目的としている。

2014(平成26)年度に実施された 15 件の木質材料実験棟全国共同利用研究の成果発表会を実施した。一人当たりの発表時間を 15 分と設定していたが、議論が活発であったために、予定していた時間を超過する発表が多く見られた。分野としては、新素材材料や新規木質材料、燃料電池、住宅レベルから大型木造に関するまで、多岐に渡っており、発表者がお互いに理解度を上げられるように説明を工夫しており、大変面白い発表会となった。また、近年注目されている CLT に関する発表も例年より増えていた。少しずつ、新たな発表が増えてきていることも、大変重要であると考える。

報告会における議論では、専門分野でない方からの質問などがあり、違う視点から意見をもらう良い機会になったと思われる。今後、分野間を超えた融合起こることに、期待したい。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

生存圏科学のうち、循環型資源・材料開発のミッション 4 に関すること、エネルギー変換・利用のミッション 2 に関する発表が見られ、木や木材の使用方法はそれぞれの研究課題において異なるものの、様々な取り組みが発表されたことと分野を超えたディスカッションがおこなえたことで、生存圏科学の発展に寄与したと考える。

また、木質材料や木質構造に関する研究では、いますぐに利用・応用できる内容の発表から、これからの可能性を思わせる発表も見られ、企業からの参加も見られた。また、木材のカスケード利用を考える上で重要となる、微細構造の調査などについても発表があり、それぞれ異なる研究対象であっても、良い意見交換がなされたと考える。企業の方からも、いくつかのエール、意見もいただいた。また、多くの研究機関が参加していたため、今後の融合にも期待したいと考える。発表後には、意見交換をされている姿が見られ、木材を有効に利用していくための幅広いコミュニティの形成に貢献できたと考える。

プログラム

   司会: 畑俊充 (京都大学生存圏研究所)
10:30 開会挨拶
五十田博 (京都大学生存圏研究所: 共同利用木質材料実験棟委員長)
10:35–10:50 イオン液体を用いた木材処理技術に関する基礎研究
宮藤久士 (京都府立大学大学院生命環境科学研究科)
10:50–11:05 住宅床下における銅板等の劣化抑制効果の検証
栗﨑宏 (富山県農林水産総合技術センター木材研究所)
11:05–11:20 木質起源物質の微細形態・構造化と炭素変換
木島正志 (筑波大学数理物資系)
11:20–11:35 木口挿入型接合具を用いた木材接合法の設計法の検討
田中圭 (大分大学工学部)
 
   昼食
   司会: 北守顕久 (京都大学生存圏研究所)
13:20–13:35 圧縮木材用いた面格子耐力壁に関する研究
清水秀丸 (富山県農林水産総合技術センター木材研究所)
13:35–13:50 センダン材の熱処理加工適性の検討
村田功二 (京都大学大学院農学研究科)
13:50–14:05 振動法によるCLTの弾性係数の非破壊評価
園田里見 (富山県農林水産総合技術センター木材研究所)
14:05–14:20 木質熱処理物の複数の金属イオン存在下での錯体形成および金属錯体の帯電抑制に関する検討
本間千晶 (北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場)
 
   休憩
   司会: 本間千晶 (北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場)
14:35–14:50 熱電変換材料の構造解析と物性評価
北川裕之 (島根大学大学院総合理工学研究科)
14:50–15:05 窒素ドープ木質系炭素化物の酸素還元活性に与える微細構造の影響
畑俊充 (京都大学生存圏研究所)
15:05–15:20 ピロディンによる木質接合部性能の推定手法確立
石山央樹 (中部大学工学部)
15:20–15:35 CLT(Cross laminated timber)を用いた中・大規模木造建築物の開発
中谷誠 (宮崎県木材利用技術センター)
 
    休憩
  司会: 森拓郎 (京都大学生存圏研究所) 
15:50–16:05 住宅床下への木材劣化生物の侵入生態の把握とその予防に関する基礎的検討
簗瀬佳之 (京都大学大学院農学研究科)
16:05–16:20 京都府産木材の有効活用に関する研究
明石浩和 (京都府農林水産技術センター)
16:20–16:35 制振素材による木造住宅の耐力劣化抑制に関する研究
那須秀行 (日本工業大学工学部)
16:35 総括
畑俊充 (京都大学生存圏研究所)
17:00 意見交換会

 

Symposium-0277   ポスター PDF ファイル (199 905 バイト)

 

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