Research Institute for Sustainable Humanosphere

第271回生存圏シンポジウム
第4回東日本大震災以降の福島県の現状及び支援の
取り組みについて

開催日時 2014/12/07(日) 13:00–15:00
開催場所 コラッセふくしま 4階多目的ホール (福島県福島市三河南町1番20号)
主催者 京都大学生存圏研究所
申請代表者 上田義勝 (京都大学生存圏研究所)
所内担当者 上田義勝・杉山暁史 (京都大学生存圏研究所)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
関連分野 生存圏科学、植物科学、放射線計測学、社会学。

関連分野

生存圏科学、植物科学、放射線計測学、社会学。

目的と具体的な内容

東日本大震災時の原発事故により広範囲に放射性核種が降り注ぎ、その結果福島県を中心として生活圏及び農業圏に大きな影響が出ている。生存圏研究所においては 2011(平成23)年度から震災関連の研究報告として、第 191 回、第 215 回、第 240 回生存圏シンポジウムとして「東日本大震災以降の福島県の現状及び支援の取り組みについて」を毎年開催し、延べ 300 名以上の参加者が活発な議論を行ってきた。放射性物質の問題は、生存圏における緊急的、かつ長期的に取り組まなければならない課題である。そのため、2014(平成26)年度も継続してシンポジウムを開催した。今回は 4 回目となり、これまで福島県において継続的に行ってきた非公開のワークショップでの議論を踏まえ、福島市において開催することとした。

本学原子炉実験所で取り組まれている KURAMA を用いた放射線計測、及び、福島大学と島根大学から講師を招待し植物相に関する講演を行った。一般公開で行ったシンポジウムに加えて、福島県農業総合センター、東北農業研究センター、東京大学で放射線関連の研究に取り組まれている研究者でのパネルディスカッションもシンポジウム開催前に行い、復旧復興に向けた幅広いテーマでの議論を行った。さらに、一般向けシンポジウムと並行して、小学生や高校生を対象とした出前授業についても全国的に開催した(東京都、和歌山県、京都府)。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

原発事故による放射性物質の拡散により福島県では農林水産業に大きなダメージが与えられた。本研究集会では、これまで福島県の現状と復旧・復興に向けた支援研究の取り組みを京都で発表し、生存圏科学のコミュニティに現地の正しい情報を伝えることに取り組んできたが、今回は福島県で本学を初め大学での支援研究の成果を発表することができ、福島県庁からの参加の他、県下の一般市民の方々とも活発な質疑、討論を行うことができた。KURAMA は福島県の路線バスに搭載されている等、身近な計測機器であり、また、震災によって植物相がどのように変遷するかという話題や、標本の再生と作成の重要性について、多くの質問があった。福島市において、生存圏科学が震災復興において果たすべき役割につい議論できたことから、生存圏科学のコミュニティ形成に寄与したと考えている。
また、本研究集会に関連して小学生や高校生を対象とした震災関連の出張授業についても開催し、活動として幅広く貢献出来たと考える。

  • 和歌山信愛高等学校(1年生 244名、2年生 90名(理系)、3年生 60名(理系))
  • 東京都立戸山高校における授業(45名)
  • 城陽市立寺田南小学校(小学5年生 54名)
  • (2015年3月に開催予定)京都府立峰山高等学校(全学年 30名)

プログラム

非公開パネルディスカッション

9:50–10:00 開会挨拶
上田義勝
10:00–11:00 生存圏における環境放射能の現状に関する議論 (司会 徳田陽明)
話題提供(敬称略、順不同): 佐藤信浩、谷垣実、菅野宗夫、菅家文左衛門、二瓶直登、上田義勝、徳田陽明
11:00–12:00 農業関連の研究に関する議論 (司会 杉山暁史)
話題提供(敬称略、順不同): 杉山暁史、二瓶直登、秋廣高志、黒澤高秀、矢吹隆夫、小野勇治、小林智之、齋藤隆、藤村恵人、菅家文左衛門
12:00–12:10 閉会挨拶
伊藤嘉昭

一般向けシンポジウム

   司会 杉山暁史
13:00–13:10 開会挨拶
上田義勝 (京都大学生存圏研究所) 発起人代表
13:10–14:00 「KURAMAの開発と展開の現状」
谷垣実 (京都大学原子炉実験所)
14:00–14:50 「福島大学福島第一原子力発電所事故による帰還困難区域等の植物相を明らかにする試み」
秋廣高志 (島根大学)、黒沢高秀 (福島大学)
14:50–15:00 閉会挨拶
徳田陽明 (京都大学化学研究所)

出前授業について

  • 2014年7月24日
    和歌山信愛高等学校(1年生 244名、2年生 90名(理系)、3年生 60名(理系))
  • 2014年10月17日
    東京都立戸山高校における授業(45名)
  • 2014年11月15日
    城陽市立寺田南小学校(小学5年生 54名)
  • 2015年3月13日開催予定
    京都府立峰山高等学校(全学年 30名)
Symposium-0271   プログラム付きポスター PDF ファイル (1 289 312 バイト)

 

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