Research Institute for Sustainable Humanosphere

第246回生存圏シンポジウム
The 246th Symposium on Sustainable Humanosphere
木の文化と科学13 「神像彫刻を知る」

開催日時 2014/02/18(火) 14:00–16:00
開催場所 キャンパスプラザ京都 第3講義室
主催者 京都大学生存圏研究所 杉山淳司
申請代表者 杉山淳司 (京都大学生存圏研究所バイオマス形態情報分野)
所内担当者 菅野奈々子 (京都大学生存圏研究所バイオマス形態情報分野)
関連ミッション ミッション 4 (循環型資源・材料開発)
関連分野 新領域。

目的と具体的な内容

東アジア地域は近年、著しい産業発展をみせている。これらの地域では産業の発展に伴い、急激に文化財科学の分野の重要性が認識されつつある。そのような東アジア地域について、これまでに我々は中国・チベット・ベトナムにおいて共同で実施している遺跡出土材や木製建造物調査についての研究成果を公開(木の文化と科学 12 など)することで、海外から伝来した文化や宗教などの影響が強く残る日本の学際的研究分野の研究者にとって非常に有益となる情報を共有してきた。

今回開催した木の文化と科学 13 では、神像彫刻に焦点をあてた。近年、日本においては仏像をはじめとした木彫像の樹種調査が進展し、8世紀以降カヤによる造像が多かったことなどが判明している。一方、木彫像の中でも非公開を前提とされ博物館展示なども殆どなされてこなかった神道の神像彫刻については、ようやくその調査が開始され始めたところである。本研究会では、近年研究の対象として動き出した神像について、2 人の専門家の先生方に御講演していただくことにより、神像についての知見を享受するだけでなく、これからの神像調査における科学者に求められていることを再考する場とすることとした。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

グリーン・ライフイノベーションを未来で実現することが現代を生きる我々の使命である。未来型の循環型生活を可能にするため、古の英知と先端科学を融合し、文化財に選択的に使用された木材から様々な情報を抽出したことで得られた情報を、人類が歩もうとしている未来の構築に向けたデータとして活用することが必須である。

本研究会では、神像彫刻に関する講演に加えて、これまでに生存圏研究所と滋賀県立安土城考古学博物館とが共同で行ってきた近江地域の神像彫刻における樹種調査結果と考察についても報告した。聴講者の中には、文化系の木彫像の若手の研究者も複数含まれていたことから、今後発展が期待される神像彫刻研究において、有益な場の提供が行えたと思われる。

人文の研究者と我々科学者とが研究について報告しあう場をもてたことにより、今後の共同研究がますます進むものと期待される。

プログラム

14:00–14:10 開会の辞
14:10–15:00 神像の発生とその木取り
伊東史朗 (和歌山県立博物館館長)
15:10–16:00 近江の神像彫刻と樹種 ~最近の調査事例から~
山下立 (滋賀県立安土城考古博物館学芸員)
16:00 閉会の辞

 

Symposium-0246   ポスター PDF ファイル (632 469 バイト)
ポスター制作: 田鶴寿弥子 (京都大学生存圏研究所)

 

一つ前のページへもどる