Research Institute for Sustainable Humanosphere

第213回生存圏シンポジウム
The 213rd Symposium on Sustainable Humanosphere
第3回熱帯人工林フラッグシッププロジェクトシンポジウム
The 3rd Flagship Symposium of Tropical Artificial Forest Tree Biotechnology towards Sustainable Production of Forest Biomass

開催日時 2012/10/13(土) 13:00–17:10
開催場所 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
主催者 京都大学生存圏研究所
申請代表者 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所森林代謝機能化学分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用)
ミッション 4 (循環型資源・材料開発)
関連分野 バイオテクノロジー、農学、生物学。

目的と具体的な内容

本研究集会は、2010–2011(平成22–23)年度のフラッグシッププロジェクト「熱帯産業林の持続的生産利用に関する多角総合的共同研究」で行った、熱帯早生樹(特にアカシアを対象とし、ユーカリも含める)の持続的生産利用の現状把握と将来展望に関する調査研究の結果に基づき、諸外国の研究者の参加の下で、熱帯産業林の持続的生産利用に向けたバイオテクノロジーの将来展望を俯瞰するものである。特に、本シンポジウムでは、国際共同利用・共同研究に関する研究の一環としても開催した。

具体的には、パルプ企業から見た熱帯早生樹の利用の方向性、熱帯産業造林に関する現地の実情、木質成分利用の方向性、早生樹の代謝工学の現状と展望、遺伝子組換えとみなされない遺伝子組み換え技術、アカシアの分子育種系の構築に関する講演と今後の熱帯早生樹の育種に関する総合討論を行った。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

化石資源の大量使用に基づく急激な地球環境の悪化や化石資源の枯渇予想により、エネルギー・食糧・工業原材料の供給を、環境保全及び経済成長との折り合いのもとに達成する方策の確立が今後の人類の生存に必須となっている。熱帯地域における樹木生長量は、温帯域のそれをはるかに上回っており、熱帯産業造林の持続的維持管理とそこで得られる森林バイオマスの効率的利用が、再生可能資源依存型社会において極めて重要となる。本シンポジウムは、当研究所における従来のアカシアに関する多面的研究を総合的に再編し、所外との共同研究の一層の活性化を果たすものであり、生存圏科学の確立にむけた当研究所の活動の基盤となるものである。

プログラム

13:00 Opening remarks
13:10 How Can We Create Elite Tree for Biomass Production?
Naoki Negishi, Kazuya Nanto, Kazuya Hayashi, Shinichi Onogi, and Akiyoshi Kawaoka
Nippon Paper Industries Co., Ltd., Japan
13:45 Reconstruction on the Existing Condition of Wood Based Industries in Indonesia Through the Development of Artificial Forest Estate
Bambang Subiyanto
Center for Innovation, Indonesian Institute of Sciences, Indonesia
14:20 Functional Lignin-based Materials as Main Target of Bio-Refinery
Tatsuhiko Yamada
Forestry and Forest Products Research Institute, Japan
14:55 Tea/Coffee Break
15:10 The Current Status and Future Prospects of Tree Metabolic Engineering
Vincent L. Chiang
Department of Forestry and Environmental Resources, North Carolina State University, USA
16:00 Genome Editing: A New Biotechnology in Plant Breeding
Keishi Osakabe
Graduate School of Science and Engineering, Saitama University, Japan
16:35 Agrobacterium tumefaciens-mediated Genetic Transformation of Acacia crassicarpa
Md. Mahabubur Rahman, Shiro Suzuki, Takefumi Hattori, Masahiro Mii, and Toshiaki Umezawa
Research Institute for Sustainable Humanosphere, Kyoto University, Japan
17:10 Closing remarks

 

Symposium-0213   ポスター PDF ファイル (548 505 バイト)
ポスター制作: 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所)

 

特記事項

本シンポジウムは熱帯の早生樹木に特化したシンポジウムとして開催したが、熱帯地域におけるバイオマス生産においては、イネ科の大形植物も重要であることから、下記の通りイネ科バイオマス植物に関するサテライトシンポジウムを開催した。


第3回熱帯人工林生存圏フラッグシップシンポジウム(第213回生存圏シンポジウム)サテライトセミナー
熱帯地域におけるイネ科バイオマス植物の持続的生産と利用に向けて

 

日時・場所

日時: 2013(平成25)年3月4日 (月) 13:00–16:30
場所: 京都大学生存圏研究所中会議室

目的と具体的な内容

熱帯早生樹は、熱帯地域におけるバイオマス生産の標的植物として極めて重要であることは論を俟たないが、エリアンサスやネピアグラス、ソルガムなどの大型イネ科植物は年間生産量が樹木のそれを大幅に上回ることから、熱帯バイオマス生産利用の標的として今後重要性が高まると考えられる。

今後熱帯人工林フラッグシッププロジェクトの研究テーマとしてイネ科バイオマス植物も加えるべく、第 3 回熱帯人工林生存圏フラッグシップシンポジウム(第 213 回生存圏シンポジウム)のサテライトセミナーを開催し、大型の熱帯イネ科バイオマス植物の栽培、利用、技術開発の現状を将来展望についてのワークショップを開催した。

具体的には、東南アジアにおけるサトウキビ近縁種の育種と利用、我が国におけるエリアンサス資源の栽培と利用の現状と将来展望、イネ科バイオマス植物からのバイオ燃料生産、エリアンサスのリグノセルロース分析についての講演と、総合討論を行った。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

化石資源の大量使用に基づく急激な地球環境の悪化や化石資源の枯渇予想により、エネルギー・食糧・工業原材料の供給を、環境保全及び経済成長との折り合いのもとに達成する方策の確立が今後の人類の生存に必須となっている。熱帯地域におけるイネ科バイオマス植物のバイオマス生産量は樹木のそれを凌駕することから、樹木バイオマスに加え、イネ科植物バイオマスの効率的利用が、再生可能資源依存型社会において極めて重要となる。本サテライトセミナーは、当研究所における従来のアカシアに関する多面的研究を総合的に再編し、所外との共同研究の一層の活性化を果たすものであり、生存圏科学の確立にむけた当研究所の活動の基盤となるものである。

プログラム

13:00–13:10 開会挨拶
13:10–14:00 東南アジアにおけるサトウキビ近縁種とその育種への利用
田金秀一郎 (九州大学理学研究院)
14:00–14:50 我が国におけるエリアンサス資源の栽培と利用
我有満 (農林水産省九州沖縄農研)
14:50–15:10 休憩
15:10–16:00 イネ科バイオマス植物の特性に対応したバイオエタノール製造プロセスの開発
徳安健 (食品総合研究所)
16:00–16:30 エリアンサスのリグノセルロースの構造と酵素糖化性
梅澤俊明、山村正臣 (京都大学生存圏研究所)
16:30 総合討論ののち閉会挨拶

 

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