Research Institute for Sustainable Humanosphere

第188回生存圏シンポジウム
大気化学討論会

開催日時 2011/10/18(火) - 2011/10/20(木)
開催場所 京都大学宇治キャンパス 化学研究所大会議室 CL-110
主催者 中澤高清 (東北大学理学研究科)
申請代表者 高橋 んし (京都大学生存圏研究所大気圏環境情報分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
関連分野 大気環境変動に関わる生存圏の科学(生物圏―大気圏相互作用、森林生態系における物質循環、成層圏オゾン変動、グローバルな温暖化など)。

第17回大気化学討論会
http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/17acs/

目的と具体的な内容

本研究集会「大気化学討論会」では、対流圏や成層圏を主たる対象とした大気化学・大気力学の研究分野を中心にして、最新の研究成果や今後の研究計画について議論や意見交換をする。国内の大気化学研究者が一同に会し、全国共同利用・研究拠点の研究集会として、大気化学研究の深化・発展を目指すものである。例年、年に一回のペースで全国各地で開催しており、2011 年の開催で 17 回目となる。発表形式は、口頭講演(ショート 15 分、ロング 25 分)とポスター講演の二つのスタイルをレギュラーとし、要望があれば特別セッションを企画する。取り上げる内容としては、地上観測、人工衛星によるリモートセンシング、航空機観測、ラボ実験などによる、対流圏オゾン化学、成層圏オゾン化学、温室効果ガス動態、エアロゾルの輸送と変質機構、バイオマス燃焼、都市大気起源の大気汚染など、今後の大気化学研究において、ますます研究の重要性が高まっている研究を主とする。ポスター講演では、開催予定の三日間を通し継続してポスター掲示できるようにすることで、口頭発表の時間内では詰め切れない議論の細部を深めてもらえるようにする。さらに、研究の動向を記録としてとどめ、今後の展開に活かすために、講演の発表内容をプロシーディングスとして大気化学の研究者に配布する。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

本研究集会では、エアロゾルや VOC、温室効果気体といった、過去の大気化学討論会において主題となっていたテーマをセッションへ含めつつ、生存圏科学が対象とする領域を広くカバーすることを意識したことによって、生物圏―大気圏相互作用、森林生態系における物質循環など、新しいセッションを提案・実施することができた。特に、生存研の第 188 回のシンポジウムということで、本研究所の高橋・塩谷がプログラム編成や運営に加わり、特別セッション「森林生態系と大気化学」を開催した。この特別セッションにおいては、陸生植物による揮発性有機化合物 (BVOC) の放出・吸収とその植物生理学的・大気化学的意義、森林生態系への大気汚染物質の沈着フラックスの観測研究、植物葉圏や土壌圏に存在する微生物による微量物質放出とその大気化学過程へのインパクト等々、非常に興味深くかつ重要なテーマが討論された。また、福島原発事故に伴う放射性物質の大気拡散に関するセッションを設ける等、従来の大気化学の学問領域にとらわれることなく、境界領域的な位置にある研究課題についても議論を深めることにより、多角的に大気質変動を捉えなおすことを目指した。これにより、生存圏科学の発展に資する新しい研究課題の萌芽、他分野への波及を意識した新しいコミュニティーの構築に貢献できたものと考える。参加者には本研究集会の内容についてアンケート調査を実施したところ、特別セッションの内容に関する回答も含めて、好意的な評価が多く見受けられた。

プログラム

紙面の制約により、セッション名について以下に記載する。口頭講演ならびにポスター講演の詳細な情報は、研究集会のウェブサイトを参照されたい。 http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/17acs/

10月18日

9:30–10:45 生物圏―大気圏相互作用セッション (1)
座長 松永壮 (石油エネルギー技術センター)
11:00–12:20 生物圏―大気圏相互作用セッション (2)
座長 中嶋吉弘 (首都大東京)
13:25–15:30 特別セッション —森林生態系と大気化学—
座長 斉藤拓也 (国立環境研)、高橋けんし (京大RISH)
15:40–16:20 放射性物質セッション
座長 滝川雅之 (海洋研究開発機構)
16:20–18:20 ポスターセッションその1

 

10月19日

9:00–10:15 東アジアにおける広域大気汚染の解明と温暖化対策との共便益を考慮した大気環境管理の推進に関する総合的研究 セッション
座長 金谷有剛 (海洋研究開発機構)
10:30–11:55 エアロゾル/VOCセッション (1)
座長 森野悠 (国立環境研)
13:05–14:25 ポスターセッションその2
14:25–15:10 エアロゾル・VOC セッション (2)
座長 大島長 (気象研)
15:25–16:10 ライダー・成層圏エアロゾル セッション
座長 白石浩一 (福岡大)

 

10月20日

9:00–10:00 SMILESセッション (1)
座長 北和之 (茨城大)
10:15–11:00 SMILESセッション (2)
座長 佐川英夫 (情報通信研究機構)
11:15–12:15 GOSATセッション (1)
座長 横田達也 (国立環境研)
13:30–14:15 GOSATセッション (2)
座長 今須良一 (東大)
14:30–15:15 温室効果気体セッション (1)
座長 遠嶋康徳 (国立環境研)
15:30–16:15 温室効果気体セッション (2)
座長 佐伯田鶴 (国立環境研)

 

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