Research Institute for Sustainable Humanosphere

第162回生存圏シンポジウム
木の文化と科学 X

開催日時 2011/02/05(土) 14:00–17:00
開催場所 京都大学宇治おうばくプラザ きはだホール
主催者 杉山淳司 (京都大学生存圏研究所)
申請代表者 杉山淳司 (京都大学生存圏研究所バイオマス形態情報分野)
所内担当者 菅野奈々子 (京都大学生存圏研究所バイオマス形態情報分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
ミッション 4 (循環型資源・材料開発)
関連分野 木材解剖学、民族植物学、植物分類学、木材保存学、文化財科学、考古学。

目的と具体的な内容

木材の専門家のみならず、地球惑星科学(太陽活動、気象)、文化財科学(劣化、診断、保存)、歴史学(交流、交易、加工技術)、建築学(木造、耐震)、先端分析化学(放射光)などを専門とする研究者を一同に会し、異分野交流を進めることによって次世代を担う研究者による文理融合、学際的な研究発展を促すことを目的とする。

シリーズ第 10 回目を迎える本年度は、「いにしえに学ぶ」というメインテーマを設定し、東北大学の鈴木光男先生のご研究を中心に、総合地球環境学研究所の村上由美子氏、東洋羽毛株式会社(生存圏研究所共同研究員)の遠藤利恵氏の3名にご講演いただいた。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

地球環境問題が 21 世紀における人類共通の課題となり、持続的発展が可能な循環型社会の形成が求められる中で、森林と人との豊かな関係を構築し、環境との調和や資源の循環利用に寄与する観点から、日本人と木の文化に関する教育や研究を推進していくことが益々重要となっている。

今回は、出土遺跡木材をとりあげたが、参加者の専門分野は木材解剖学にととまらず、民族植物学、植物分類学、木材保存学、文化財科学、考古学と、文理を問わず広かった。同日、奈良文化財研究所主催の出土木材の保存に関するシンポジウムが開催されたこともあり、集客が振るわず、講師の方々には申し訳ない面もあったが、出席された方々の印象は、学際的な取り組みを目の当たりでき、多いに満足されたようである。また、参加された外国人研究者からは、日本固有のこのような取り組みを、世界にも発信し(英語でも記録を残して)、国外のコミュイティーとの連携も視野にいれて欲しいとの積極的な意見もよせられた。

プログラム

  開会の辞
   リサーチ最前線
14:00–14:30 「遺跡出土木材からみたアカガシ亜属の利用」
Use of Cyclobalanopsis as seen in excavated wood species from relics
村上由美子氏 (総合地球環境学研究所)
Yumiko Murakami (Research Institute for Humanity and Nature)
14:30–15:00 「羽毛で文化財を守る」
Maintain cultural assets by feather keratin
遠藤利恵氏 (東洋羽毛株式会社・生存圏研究所共同研究員)
Rie Endo (Toyo-Feather Co Ltd. & RISH, Kyoto University)
15:00–15:20
   特別講演
15:20–16:50 「日本の遺跡出土木材研究の70年」
70 years of progress in wood science excavated from relics in Japan
鈴木三男氏 (東北大学植物園)
Mitsuo Suzuki (Tohoku University, Botanical Garden)
16:50–17:00 閉会の辞

 

Symposium-0162   ポスター PDF ファイル (3 976 847 バイト)
ポスター制作: 杉山淳司 (京都大学生存圏研究所)

 

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