Research Institute for Sustainable Humanosphere

第36回生存圏シンポジウム
ロケットによる中低緯度超高層大気風速の観測と科学

開催日時 2005/11/23(水) 13:30–17:00
開催場所 京都大学生存圏研究所 総合研究実験棟 (HW525)
主催者 北海道大学大学院理学研究科 (教授 渡部重十),京都大学生存圏研究所
申請代表者 渡部重十 (北海道大学大学院理学研究科)
所内担当者 山本衛 (京都大学生存圏研究所)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
関連分野 大気圏科学。

備考: 第1回プロジェクト共同利用研究集会 (公募型)

目的・内容

中低緯度域の超高層大気で観測される伝搬性電離圏擾乱や大気のスーパーローテーション(地球の自転速度を超える東向き風速)の生成は,単なる大気の運動ではなく,中性大気と電離プラズマの相互作用が重要な役割を担っていると考えられている.しかし,その直接観測は非常に困難であるため,詳細な物理過程は未だ詳細に理解されていない.

2007(平成19)年 7 月に,宇宙航空研究開発機構/宇宙科学研究所の観測ロケットからリチウムを放出して発光雲を形成することで大気風速を観測し,同時に地上の GPS 衛星電波利用の全電子数観測や大気光イメージャ観測と組み合わせて,中性大気と電離プラズマの相互作用を解明する,という計画がある.発光雲を用いた大気風速測定を経験している台湾・国立中央大の Y. H. Liu 教授と,同計画に関連する研究と計画推進を行なうことが,本シンポジウムの目的である.

中性大気と電離圏 F 領域プラズマの相互作用を解明するには,中性大気風速の測定が不可欠であることを認識した.また,大気・プラズマ相互作用過程を解明するには,~10 m/s の中性大気風速の測定が必要不可欠である.現在のところ,この精度で測定する方法は,発光雲を用いるしかない.地上から発光雲を追尾するには,最低でも 3 地点で 10 分以上の観測が必要である.ロケットによる大気・プラズマの直接観測だけでなく,地上観測網の整備による大気・プラズマの同時観測が必要であるとの結論に至った.

プログラム

13:30–13:40 コンビーナーあいさつ
渡部重十 (北大理)
13:40–14:00 中低緯度超高層大気研究の重要性
渡部重十 (北大理)
14:00–14:20 宇宙研における観測ロケット計画の現状
阿部琢美 (JAXA/ISAS)
14:20–14:40 リチウム放出による大気風速測定実験の概要
小野高幸 (東北大理)
14:40–15:10 First TMA experiment in Taiwan in December 2003
Y. H. Chu (National Central Univ.)
15:10–15:30 休憩
15:30–15:50 次期ロケット観測の予定軌道と地上観測点の検討
山本真行 (高知工大)
15:50–16:10 中低緯度における中性・電離大気相互作用
齋藤昭則 (京大理)
16:10–17:00 総合討論

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