目的・内容
全国共同利用に向けた活動のひとつとして,これまで生存圏研究所において蓄積され一般に公開されてきた木質標本材鑑データ,MU レーダーデータ,宇宙圏電磁環境データに加え,人間生活圏,森林圏,大気圏,宇宙圏にまたがるさまざまなデータ(木構造データ,植物遺伝子資源データ,赤道大気データ,グローバル大気データ)を複合的にデータベース化することにより,生存圏科学の発展に寄与するための基盤作りを現在模索している。
このシンポジウムでは,まず,研究所としてこれまでに公開してきたデータに加えて,どのようなデータが公開可能な,あるいは積極的にデータベース化が必要なのか,研究所側の職員による問題点の整理を行なった。さらに,これまでの実績を踏まえながら,どのようなデータベース化が必要か,どういった公開形態が望まれるのかなど知識情報の取り扱いに関する話題を外部の研究者も含めておこなってもらい,今後,全国共同利用として生存圏データベースを発展させていくための基盤作りの第一歩とした。
プログラム
13:30–13:40 | 塩谷雅人 (京都大学生存圏研究所) 「生存圏データベース —概要説明」 |
13:40–14:10 | 林祥介 (北海道大学理学研究科) 「DAVIS プロジェクト: 地球科学における数値データの標準化と解析・可視化」 |
14:10–14:40 | 村山泰啓 (情報通信研究機構) 「北極域中層・上層大気観測に関するデータシステム SALMON の試み」 |
14:40–14:50 | 伊東隆夫 (京都大学生存圏研究所) 「生存圏研究所の材鑑データベースの現状」 |
14:50–15:20 | 藤井智之 (森林総合研究所) 「森林総合研究所の木材標本庫の現状と公開データベース」 |
15:20–15:40 | (総合討論) |