材鑑調査室
更新日: 2022/12/01
材鑑調査室は、昭和53年に国際木材標本室総覧に機関略号KYOwとして正式登録されたことを契機に、昭和55年に設立されました。以来、材鑑やさく葉標本の収集をはじめ、内外の大学や研究所、諸機関と積極的に材鑑交換しています。
材鑑調査室の保有する「もの」のデータベースである木材標本を共同利用に供し、木材解剖学、樹種同定、人と木とのかかわりを調べる文理融合的な研究などの研究を推進しています。その一環として、樹種同定の講習会なども開催しています。保有するデータベースのなかでもとくにユニークな素材が「古材標本」です。文化財所有者や修理事務所の協力を得て、指定文化財の建造物の修理などで生じる取り替え古材を系統的に収集しています。実験試料として木の文化と科学に寄与するさまざまな研究テーマに供されています。