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第4代所長 渡辺 隆司 ご挨拶(平成28年4月~令和2年3月)

更新日: 2021/11/19

所長あいさつ 写真   急激な世界人口の増加と産業発展に伴うエネルギー・資源不足、化石燃料の大量消費による地球温暖化、病原性ウイルスの拡散、有害物質による環境汚染、さらには異常気象による災害の頻発など、人類の生存を脅かす様々な環境、エネルギー、資源問題が複雑に連関しつつ深刻化しており、人類の持続的な発展や健康的な生活を脅かしています。これらの現状を正確に把握し、的確な将来予測を行い、さらに問題解決の方策を提示することが求められています。
   
   生存圏研究所は、人類の生存を支え、人類と協調的に相互作用する場を生存圏と定義し、急速に変化する生存圏の現状を精確に診断して評価することを基礎に、生存圏が抱える諸問題に対して、包括的視点に立って解決策を示すことを目指しています。

   生存圏研究所は、平成16年の発足以来、持続的な生存圏の創成にとって重要なミッションとして、「環境計測・地球再生」、「太陽エネルギー・変換利用」、「宇宙環境・利用」、「循環型資源・材料開発」を設定し、(1)大型設備・施設共用、(2)データベース利用、(3)共同プロジェクト推進の3つの形態の共同利用・共同研究活動を通して、国内外の研究・教育機関や民間企業などと幅広く連携し、持続的な社会の構築を目指した活動を推進してきました。
   平成23年度からは、健康的で安心・安全な暮しにつながる方策を見出す「新領域研究」を課題設定型プロジェクトとして展開してきました。生存圏研究所は、第三期中期計画・中期目標期間の開始に合わせて、ミッション活動を見直し、これまでの4つミッションと新領域研究を発展させた「環境診断・循環機能制御」、「太陽エネルギー変換・高度利用」、「宇宙生存環境」、「循環材料・環境共生システム」、「高品位生存圏」の5つのミッションを設定し、研究成果の実装を含めた社会貢献を目指すこととしました。
   また、これに併せて、平成28年度からは、インドネシアに「生存圏アジアリサーチノード」を整備・運営することで、国際共同研究のハブ機能を強化するとともに、生存圏科学を支え、さらに発展させる国際的な人材育成を進め、地球規模で起こる課題の解決に取り組みます。

   所内教職員・学生を中核に、国内外の生存圏科学コミュニティと連携した教育研究活動を積極展開し、持続発展可能な循環型社会の構築に向けて人類が歩むべき道標を科学的に示すことができるよう取り組む所でございます>。皆様の一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。

 
                                                                                                                        第4代所長 渡辺隆司
平成28年4月~令和2年3月

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