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第2代所長 川井秀一 ご挨拶(平成17年10月~平成22年3月)

更新日: 2021/11/19

 本研究所は、京都大学木質科学研究所と宙空電波科学研究センターを統合再編し、平成16 (2004) 年4月1日に改組された新生の附置研究所であり、平成17 (2005) 年度より生存圏科学の拠点形成のための全国・国際共同利用研究所として活動しています。
前身である木質科学研究所は1941年創設の木材物理、木材化学、木材生物を研究する「木材研究所」を1991年に改組し,地球保全と木質資源利用の調和と生物生産基盤の持続的社会の構築を理念とし、国際および国内共同研究プロジェクト研究を中心に森林圏と人類生活圏に関わる学術技術の研究を進めてきました。
一方、宙空電波科学研究センターは,1961年創設の電離層物理学を研究する「電離層研究施設」を1981年に全国共同利用「超高層電波研究センター」へと改組・さらに2000年に宙空電波科学研究センターへと再改組し、「宇宙圏・大気圏の学術研究および電波波応用の新技術開発の研究を全国共同利用研究、先端研究を進めてきました。
京都大学では、共に人類社会の持続的発展と福祉に貢献すべく研究を進めてきた両部局を統合・再編して「生存圏研究所」に改組し、俯瞰的・総合的な視野から学際的新領域「生存圏科学」の創成を目指すことになりました。
人口の急激な増大、生活水準の向上により、人類の生存そのものが半世紀程度の近未来に深刻な危機的状態に陥る恐れが高まっています。
「生存圏科学」とは、人類生活圏、森林圏、大気圏、宇宙空間圏を人類の「生存圏」として組織的、包括的、三次元的に捉え、人類生存圏の状態を正確に「診断」し、生存圏の現状と将来を学術的に正しく評価・理解するだけでなく、生存圏を新たに開拓・創成するための先進的技術開発を目指す分野横断的な学際総合科学です。
「生存圏研究所」は、社会的な要請を背景にして、人類の生存と繁栄を脅かす諸問題の解決に取り組んでいます。農学系、工学系、情報学系、理学系、生命科学系など多様な背景を持った研究者が相互に連携できるように、中核研究部、生存圏学際萌芽研究センター、開放型研究推進部を設けています。また、当面は4つのミッション研究を明確に目標に掲げ、研究所員のみならず、学内外の研究者と協調、協力しながら戦略的に生存圏問題に取り組んでいます。

皆様の一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。

 第2代所長 川井 秀一
平成17年10月~平成22年3月

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