【プレスリリース】歴史的観測から蘇る1957~1958年のオーロラ観測の全貌:過去4世紀最大の太陽活動極大期に起きた太陽嵐の痕跡(海老原祐輔准教授)
海老原祐輔 生存圏研究所准教授、早川尚志 名古屋大学特任助教、東京大学木曽観測所の畑 英利氏の研究グループは、過去4世紀で最大の太陽活動の際(1957~1958年)に日本で観測された一連のオーロラについての記録を精査し、その低緯度境界が日本の上空まで広がり、通常の低緯度オーロラと異なる色を見せていた事を明らかにしました。
本研究で検討したオーロラ記録群は、過去64年で3番目と4番目に巨大な磁気嵐に伴い現れたものです。巨大磁気嵐の発生頻度は低いものの、一度発生すれば停電や通信障害が起こる可能性があります。本研究の成果は、現代社会に大きな影響を及ぼす激甚宇宙天気現象の発生メカニズムを正確に理解するための手がかりとなることが期待されます。
本研究成果は、2022年3月8日に、国際学術雑誌「Geoscience Data Journal」にオンライン掲載されました。