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国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟とジオスペース探査衛星「あらせ」での観測により、「電子の豪雨」現象の原因を解明しました
(栗田怜准教授らの研究グループ)

 栗田怜 生存圏研究所准教授、片岡龍峰 国立極地研究所准教授、早稲田大学、宇宙航空研究開発機構、茨城工業高等専門学校、名古屋大学、京都大学、金沢大学、電気通信大学らの研究グループは、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載された複数の観測装置と、ジオスペース探査衛星「あらせ」(図左)との同時観測データから、ISSで観測される「電子の豪雨」現象の原因がプラズマ波動であることを明らかにしました。

 本研究成果は、2020年8月14日に、国際学術誌「Journal of Geophysical Research: Space Physics」のオンライン版に掲載されました。

概要

国立極地研究所(所長:中村卓司)の片岡龍峰准教授を中心とし、早稲田大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、茨城工業高等専門学校、名古屋大学、京都大学、金沢大学、電気通信大学などで構成される研究グループは、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載された複数の観測装置と、ジオスペース探査衛星「あらせ」(図 1 左、注 1)との同時観測データから、ISS で観測される「電子の豪雨」現象の原因がプラズマ波動であることを明らかにしました。本成果は、ISS での宇宙飛行士の船外活動のための宇宙天気予報、さらには、人工衛星の保護のための放射線帯の宇宙天気予報の精度向上にもつながると期待されます。

図:(左)ジオスペース探査衛星「あらせ」。(c)ERG science team。(右)国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟に取り付けられたSEDA-AP、MAXI、CALET。(c)JAXA/NASA。

 

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