生存圏科学共同研究の成果がプレスリリースされました
2022年の生存圏科学共同研究として採択された研究課題「紫外線計測データに基づく母体と赤ちゃんのビタミンD生成量の推定と血中ビタミンD濃度との関係に関する研究」(研究代表者:中島英彰(国立環境研究所))の研究成果が,2023年2月10日付でElsevier社から刊行される医化学分野の学術誌『Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology』電子版に掲載されました.
太陽紫外線の観測データという地球惑星科学の情報と,妊婦の血液サンプル中のビタミンD濃度のデータという医学の情報を組み合わせた,異分野横断の新しい試みです.生存圏研究所のミッション1および5にリンクする重要な成果です.
【タイトル】Estimation of the vitamin D (VD) status of pregnant Japanese women based on food intake and VD synthesis by solar UV-B radiation using a questionnaire and UV-B observations
【著者】Hideaki Nakajima, Yuko Sakamoto, Yuka Honda, Toru Sasaki, Yuka Igeta, Daiki Ogishima, Shozo Matsuoka, Sung-Gon Kim, Muneaki Ishijima, and Koji Miyagawa
【掲載誌】Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology
【URL】https://doi.org/10.1016/j.jsbmb.2023.106272(外部サイトに接続します)
研究成果に関するお問い合わせ先:
国⽴研究開発法⼈国⽴環境研究所 地球システム領域 主席研究員 中島英彰
生存圏科学共同研究について
生存圏研究所は、人類の生存に関わる喫緊の課題に対し、5つのミッション「1:環境診断・循環機能制御」、「2:太陽エネルギー変換・高度利用」、「3:宇宙生存環境」、「4:循環材料・環境共生システム」、「5:高品位生存圏」についての先端・融合研究を推進しています。これらの生存圏ミッションを進展させるため、「生存圏科学共同研究」の公募を年1回行っています。