京都大学バイオマスプロダクトツリー産学共同研究部門は、2024年6月28日に「産学共同研究部門合同会議・見学会」を京都大学宇治キャンパスで開催しました。この産学共同研究部門は、京都大学生存圏研究所、化学研究所、エネルギー理工学研究所が、株式会社ダイセルと共同で組織し、京都大学成長戦略機構とも連携して、木材や農水産廃棄物などのバイオマスを温和な条件で高機能な化学品・材料などの高付加価値物に変換し、その価値を森林の再生や、農水産物の生産利用に還元することにより、持続可能社会の創出に寄与することを目指しています。生存圏研究所では、生存圏未来開拓研究センターのユニットとして組織されています。会議当日は、3研究所の最新の研究成果の紹介に続いて、今後の連携研究の展開について議論した後、宇治地区先端イノベーション拠点施設、生存圏研究所レンタルラボ、化学研究所共同実験棟、エネルギー理工学研究所に設置されている関連分析装置を見学しました。この合同会議と見学会により、持続的な社会の創成に向けて、学術分野、産業界、地域を繋ぐハブとして新たなバイオマス変換プロセスの開発に取り組む体制が一層強化されました。