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森林代謝機能化学分野に巽 奏(たつみ かなで)助教が着任しました

更新日: 2024/03/18

研究紹介

5億年前に水中から陸上へ進出した祖先植物は、自身を脂溶性のポリマーでコーティングすることで紫外線や乾燥から身を守るように進化しました。この脂溶性ポリマーは現生の種子植物では4種類 (クチン・スベリン・スポロポレニン・リグニン) に分化しています。この複雑な代謝産物の化学構造や生合成メカニズムについて解析し、さらに植物種間で比較することで 植物が進化の過程で直面してきた環境にどのように対応したのか、その代謝戦略を分子レベルで明らかにしたいと考えています。また、細胞外ポリマーはバイオマス成分としても有用です。長い時間、環境変動に柔軟に適応しながら繁栄してきた植物のポテンシャルに着目することで、生存圏の課題を解決する方法を模索します。

略歴

2020年         京都大学博士後期課程修了 農学博士
                                    (生存圏研究所 森林圏遺伝子統御分野・農学研究科応用生命科学専攻)
2020年4月-2020年7月 京都大学生存圏研究所 森林圏遺伝子統御分野 研究員
2020年8月- 2024年2月  CNRS, Institut de Biologie Moléculaire des Plantes 研究員
2024年3月-        京都大学生存圏研究所 森林代謝機能化学分野 助教

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