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生存圏フォーラム第55回連載コラム「幸運のシンボルは世界に幸せをもたらすのか、それとも大雪か」

ステイホームが長引き、子供たちと家で過ごしていた春。
もちろん、家にこもってばかりもいられず、近所の川の土手や家の周辺をうろうろ散歩する機会が増えた。
そんな中、この春驚愕したのがテントウムシの多さ。
コンクリートの壁や公園のレンガ、滑り台の斜面やケヤキの木に、テントウムシの幼虫や成虫をわんさか見かけた。
小躍りしている愚息のそばで、触るたび出てくる黄色い液体に辟易している上の娘。
大量のテントウムシを飼うはめになり、餌であるアブラムシがたくさんいるカラスノエンドウを毎日とりに行く私。

古来、「つばめが低く飛んだら明日は雨」「 カメムシが多い年は、雪が多い 」 など、気候と生物の行動や繁殖行動などの関係についての言い伝えがたくさん残っている。
またモズのはやにえに代表されるように、モズがとってきた餌を木のどの高さにさしているかで、その冬の積雪量を予報できるという人もいる。

世界各地で、幸運のシンボルともいわれているテントウムシ。
コロナで落ち込んだ世界に、たくさんの幸運をもたらしてくれるといいが、テントウムシが多い年は、大雪になるという言い伝えも聞いたことがある。
はたして、今年の冬の積雪量はどうなるのだろうか。

昔から伝わる言い伝え。決して科学的とは言えないけれど、もしかすると未来の持続的社会について考えるとき、植物や昆虫や動物といった生き物の姿に改めて目を向けるのも大事?なのかもしれない。