研究者のコメント
「私は自分の学位論文のテーマとしてムラサキに出会い、以来40年にわたりこの植物の研究に携わってきました。ムラサキは脂溶性のシコニンを細胞外に大量に分泌するという極めてユニークな性質を持っており、研究材料としてもとても優れています。我が国の文化を1500年も支えたムラサキです。この国はムラサキを守っていく義務がある、と強く思う次第です。」(矢崎一史)
「ムラサキは科学的にも歴史的にも重要な植物種で、このような種が絶滅の危機にあるのは悲しいことです。この論文を通じて、ムラサキを例に、植物種の保全について皆さんと共に意識を高めていけたらと思っております。」(棟方涼介)
「科学研究の営みと、私たちの身近にある文化・歴史・社会とのつながりは、普段は見えづらいですが、その一端を明らかにする取り組みに携われたことをとても嬉しく思います。お世話になったみなさまに改めてお礼申し上げます。」(伊藤瑛海)
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