津田研究室(京都大学生存圏研究所 大気圏精測診断分野)

津田研究室で用いられている観測機器をご紹介します。

観測装置 / 大気光イメージャ

 中間圏から熱圏にかけて、様々な原子・分子が目には見えない光を放射している層が存在します。この微弱な光を大型のレンズで集め、CCDカメラで捉えることにより、光の強さの水平分布から発光物質の濃度分布を割出し、大気中を伝播する波動のパラメータなどを推定するのに利用します。

OHイメージャ 信楽(Mujinkun)

 広角(90度x90度)でOHを撮影するイメージャ。

 当時はまだ自動観測で大気光イメージを取得することがめずらしかったため、「むじんくん」の愛称で親しまれた。

 1996〜1998年まで稼働し停止。

全天多波長イメージャ ASI

 国立極地研と共同で開発した世界で最も明るい全天イメージャ。OH, OI(555.7nm), OI(630nm), Na(589nm)の大気光の全天画像を自動観測で取得できる。

 1998年より信楽で観測。2000年からは和歌山県みさと天文台で観測。

OHイメージャ タンジュンサリ

 信楽で活躍した「むじんくん」をインドネシアの熱帯地域での観測用に改良したシステム。

 2000年よりインドネシア・ジャワ島バンドン郊外のタンジュンサリで連続観測。

全天OHイメージャ

 米・コロラド州立大学のナトリウムライダー、およびOH全天イメージャと協同観測(CO2イメージャキャンペーン)し、OH大気光の立体構造を捉える目的で、開発した全天OHイメージャ。

 コロラド州フォートコリンズ郊外のYucca Ridge 観測所で2003年9月より連続観測。

当装置が用いられる研究

 当装置は、以下の研究において用いられています。

光・電波による地上からのリモートセンシング
総合観測
- TSUDA Laboratory - Research Institute for Sustainable Humanosphere [Contact]