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生存圏フォーラム37回連載コラム

Table of Contents(TOC)の自動配信情報を受け取る―これは、一般の方には馴染みがないと思うが、研究者はよく知っている便利なツールである。TOCを辞書で引くと“目次”と出てくる。TOCの自動配信は、こちらが予め電子メールアドレスを登録しておくことで、学術誌に掲載された最新の論文の書誌情報(題目や著者など)がメールで送られてくる仕組みである。私が学生だった頃は、冊子体となって国内外から郵送されてきた学術誌を図書室で読むのが当たり前であったが、今やインターネット全盛の時代、自分の研究室に居ながらにして、パソコンの画面上にお目当ての論文のファイルをダウンロードして映し出すことができる。さて、先日、TOCと一緒に、新しく創刊される学術誌を紹介するメールが届いたのだが、その学術誌のタイトルは、私の注意を一瞬にしてグイっと引き寄せるほどのインパクトを持っていた。それがNature Sustainabilityである。Sustainabilityというキーワードが、こんなにも有名な系列誌のタイトルに登場するということは、一般の方もSustainabilityに対する高い関心を持っていることの表れなのかもしれないと考えると、生存圏科学を標榜する研究組織で仕事をしている身として、背筋が伸びる思いがした。その学術誌に、今後、どのような論文が掲載されるのか、非常に気になるところである。最近他界した物理学者のS. W. Hawking博士は、このまま行けば人類は、温暖化環境下の気候変動や伝染病などによって、1000年程度で滅びると予言したそうである。生存圏科学の重要性は、弥が上にも高まってきている。

(生存圏フォーラム会員 京都大学准教授 K.T.)

 

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