津田研究室(京都大学生存圏研究所 大気圏精測診断分野)

津田研究室が取り組んでいる研究についてご説明します。

研究内容 / 多次元データ解析・可視化ソフト開発

大気の観測や数値モデリングは時間・空間に多次元性をもつデータを生み出します。それを解析して優れた成果を生み出すためには、優れた道具が必要です。当研究室では、オブジェクト指向技術を用いて、データ解析・可視化のためのソフトを開発しています。

データの嵐

 今日の大気の研究は、多種多量なデータの複合的な解析なしにはあり得ません。良い研究には、様々なデータを効率よく解析できるツールが必要です。

多種の測器を組み合わせての観測 大量のデータをもたらす人工衛星
数値モデルからの時空間4次元データ 大気海洋の全球格子点データ

オブジェクト指向言語Rubyによるツール群の開発

 オブジェクト指向技術により、データの種類や媒体によらない統一的な扱いが可能になります。Rubyは洗練されたオブジェクト指向言語であり、汎用なプログラムがすばやく開発できます。試行錯誤で解析していくのに適した対話利用もでき、データの解析・可視化を効率化します。さらに、ネットワークやデータベースなどに関する豊富なライブラリーにより、進んだデータの取り扱いも実現出来ます。

電脳Rubyプロジェクト

 当研究室を中心に、国内の地球・惑星の流体研究者が集まって、Rubyによるデータ解析のためのツール開発を行っています。

作成したツール群

 作成したミドルウェアとなる汎用多次元データ取り扱いライブラリーを核に、様々な応用ライブラリーや実行ソフトを開発しています。GUIを持つソフトもその例です。優れたミドルウェアにより、ユーザーが直接プログラムしながらの解析も、効率よく行えます。

GUIを持つ汎用多次元データ解析ソフト「gave」のスクリーンショット(by.西澤誠也)

現在進行中の研究・開発テーマ

遠隔データベース対応ライブラリー開発
データセンターにある膨大なデータをいちいちダウンロードすることなく、直接必要な部分にだけアクセスするライブラリーと応用ソフトを開発しています。高機能なデータ解析機能をオンラインで提供するための研究・開発を行っています。
解析・可視化ソフトの高機能化
良い研究を行うための道具の改良を普段に行っています。

当研究室での関連学位論文

関連する研究

- TSUDA Laboratory - Research Institute for Sustainable Humanosphere [Contact]