京都大学生存圏研究所
京都大学生存圏研究所
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京都大学生存圏研究所 生存圏データベース
(材鑑調査室)
平成 19 年度共同利用研究および講習会公募要領

はじめに

生存圏研究所は、生存圏科学に関する研究及び人材育成を行うとともに、当該分野の研究に従事する全国の国公立大学の教員その他の研究者に利用させる目的で、平成 16 年 4 月 1 日付けで京都大学に設置された全国共同利用型の研究所です。

本研究所に設置されている材鑑調査室は、1978 年に国際材鑑室 (木材標本室) 総覧に機関略号 KYOw として正式に登録されたのを契機に、研究所創設以来多くの先生方が収集してこられた木材標本を機能的に保管すべく、1980 年に設立されました。現有材鑑数は 15000 点以上で、180 科、1130 属、3620 種以上の分類群に及び、永久プレパラート数は 10000 枚に達し、全国の大学において最も充実した木材標本室と言えます。このような貴重な木材標本を森林科学のみならず、植物学、考古学、美学・美術史学、建築学等々の国内外の多方面の研究者あるいは広く木材標本に関心のあるその他の方々と共同研究し、新しい「木の文化」を創造し、また木材ならびに森林樹木の諸性質に関わるデータベース構築を推進するなど、木質資源の持続的利用ならびに保全に寄与する研究を指向しています。平成 17 年 4 月 1 日より、この材鑑調査室は、内外の研究者に別表 1 に示す装置・機器類を開放して、全国共同利用施設として運用されることになりました。ついては、材鑑室のデータベースや標本、機器類を含む共同研究と顕微鏡を用いた樹種識別の講習会の希望者とを募集いたします。

応募等について

1) 共同研究

研究期間は、1 年間です。研究代表者は、課題、内容を研究協力者と充分相談のうえ、 材鑑調査室共同利用申請書 (別紙 1) 1 部を電子メールの添付にて提出して下さい。(形式はワード又はテキスト形式にて作成願います。) 申請者の資格等については、材鑑調査室全国共同利用内規を御参照下さい。なお、研究経費については、可能な限り、旅費と装置・機器の使用に必要となる消耗品費を支給しますが、応募件数に応じて調整する場合があります。

申請書 (様式 1)

2) 講習会

講習会は年 1~2 回 (1 回につき 1~5 日) おこない、開催時期は申請受付後調整します。講習希望者は材鑑調査室講習会申込書 (別紙 2) 1 部を共同研究と同様式にて提出して下さい。申請者の資格については「共同研究」の場合に準じます。なお、講習会受講にあたっての旅費・滞在費は支給しません。

申請書 (様式 1)

選考

申請課題の選考と採否は、生存圏データベース専門委員会の議を経て、所長が決定します。なお、採否結果の通知は申請者あてに行います。

成果の報告

研究代表者または講習会参加者は別紙様式による成果概要 1 部を、研究期間終了後 30 日以内にメールの添付ファイルで生存圏研究所の担当教員に提出してください。

また、共同研究に係わる論文や口頭発表を行う場合には、「京都大学生存圏研究所全国共同利用研究による」旨の文章を入れてください。

成果概要 (様式 2)

宿泊施設

本研究所には宿泊施設がありません。各自でご手配ください。

その他

  1. 申請にあたり必要に応じて、所属機関の長の内諾を得てください。なお、申請課題の採択後速やかに研究参加承諾書を提出ください。
  2. 申請書の内容については、材鑑調査室共同利用専門委員会委員以外の外部へ漏洩することはありません。なお、申請書類は返却いたしませんので、ご了解ください。
  3. 施設等の利用にあたっては、事前に必ず利用される当該施設の担当教員と打合せの上、その指示に従って下さい。当該施設では生物を扱いますが、場合によっては、特別な許可や管理が必要になりますので、新たな実験生物の取り扱いや持ち出しにはご注意願います。
  4. 大学院生が共同研究または講習会に参画される場合は、何らかの傷害保険に加入して下さい。
  5. その他、公募に関する問い合わせは、下記担当へお願いします。

研究期間

平成 19 年 4 月 1 日から平成 20 年 3 月 31 日

申請書提出期限、提出先

平成 19 年 2 月 23 日 (金) 厳守

〒611-0011 宇治市五ケ庄
京都大学宇治地区事務部 研究協力課共同利用担当
Tel: 0774-38-3359
Fax: 0774-38-3369

電子メールで送信の場合、受領確認のメールを 3 日以内に返送します。 受領確認メールが届かない場合は、上記共同利用担当までお問い合わせください。


別表 1

標本類

  • 木材標本: 世界各国の木材標本 15000 点以上。
    (生存圏データベースで詳細な情報を検索可能)
  • 顕微鏡標本: 世界各国の木材の光学顕微鏡用プレパラート 10000 枚。
    (生存圏データベースで詳細な情報を検索可能)
  • 寺院建築部材: 日本各地の寺院より寄贈の標本 200 点以上。
  • 教育用木材標本: 木材加工技術協会製の木材標本セット。
    (国産代表樹種 50 種・エンジニアウッド標本等)

機器類

  • 研究用光学顕微鏡 (オリンパス社製 BX)
  • 同上付属写真撮影装置 (デジタルカメラ及びパーソナルコンピューターを含む)
  • 実習用光学顕微鏡 (オリンパス社製 BH2
  • 実体顕微鏡 (オリンパス社製 SZH)
  • ミクロトーム (大和工機社製)
  • 顕微鏡標本作成用機器一式
  • 樹木図鑑や樹種同定用書籍など関連図書多数