2009(平成21)年度 生存圏ミッション研究 18研究課題持続性マリンバイオマス「キチン」の高付加価値利用に関する研究 関連ミッション
研究組織代表矢野浩之 (京都大学・生存圏研究所) 共同研究者
研究概要キチンは、カニの甲羅やエビの殻に豊富に存在する多糖で、セルロースに匹敵する量が毎年地球上で生産されている。生存研・生物機能材料分野では、この循環型持続的マリンバイオマスの高付加価値利用について研究を行っている。これまでに、カニ殻(クチクラ)から均一なナノファイバーを高収率で抽出することに成功した(写真左)。また、その利用として、次世代エレクトロニクスデバイス製造システムである、Roll to roll 用透明基板に利用可能な高強度・低熱膨張の透明シートを開発している(写真右)。本研究では、キチンナノファイバーの表面を抗菌性を有するキトサンに変換することで、抗菌性を有するバイオナノファイバーを創製することを目的とする。 |