
MUレーダーは中層大気(Middle Atmosphere)と超高層大気(Upper Atmosphere)を観測するために作られた大型大気観測レーダーです。 さらに下層の対流圏も詳細に観測することができます。世界最高性能かつアジア域最大の大気観測レーダーで、 1984年の完成以来「全国共同利用装置」として国内外の研究者に利用され、気象から超高層にいたる地球大気変動の解明に貢献しています。

●広範囲の高度を同時に観測できます。
●時間的に連続観測が可能です。
●天候に左右されずに常時観測可能です。


さらにMUレーダーでは、各アンテナ素子に取り付けた合計475台の
半導体小型送受信機(TRモジュール)群で送受信を行うことにより、
●電波のビームを任意の方向にすばやく向けることで、風(大気の運動)や乱流の立体構造がわかります。
●アンテナや送受信機の各部をコンピュータで電子制御することで種々の複雑な観測法を
瞬時に切り替えて観測することが可能です。


