第504回生存圏シンポジウム
STE研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ
(第一回:宇宙天気現象の予測精度向上に向けて)
開催日時 | 2023/11/07(火)、11/10(金) |
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開催場所 | 京都大学 (吉田キャンパス)およびオンライン |
申請代表者 | 阿部修司 (九州大学国際宇宙惑星環境研究センター) |
所内担当者 | 海老原祐輔(京都大学生存圏研究所) |
関連ミッション |
ミッション3 宇宙生存環境 |
関連分野 | 太陽地球系物理学、超高層大気物理学 |
本研究集会は、中間圏・熱圏・電離圏研究会(第505回生存圏シンポジウム)、太陽地球系物理学分野のデータ解析手法、ツールの理解と応用研究集会(第506回生存圏シンポジウム)、宇宙空間からの地球超高層大気観測に関する研究会、の4集会合同での開催です。
詳細案内:https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/logos/wp-content/uploads/2023/04/IS-rI_202311.pdf
第505回生存圏シンポジウム:https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/events/symposium-0505/
第506回生存圏シンポジウム:https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/events/symposium-0506/
案内文書:https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/logos/wp-content/uploads/2023/04/504_guidance.pdf
概要
第504回生存圏シンポジウム「STE 研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ(第一回:宇宙天気現象の予測精度向上に向けて)」を、令和5年11月7日に、京都大学及びZoomミーティングによるハイブリッドで開催した。研究集会では、第25太陽活動周期の極大期が迫り活発になった諸々の宇宙天気現象や、その観測・予測について、多数の発表、議論がおこなわれた。
目的と具体的な内容
本研究集会は、太陽から地球までの現象を一つの宇宙天気現象と捉えるとともに、宇宙天気現象の予測精度向上につなげるという視点を重要テーマと位置づけて開催された。現地参加が難しい研究者や学生のため、京都大学での現地開催に加えZoomを用いたオンラインのハイブリッド研究集会とした。また、「中間圏・熱圏・電離圏(MTI)研究集会」、「宇宙空間からの地球超高層大気観測に関する研究会」、「太陽地球系物理学分野のデータ解析手法、ツールの理解と応用」との合同集会として開催した。研究集会では、極大が迫り活発になった最近の宇宙天気現象の興味深いイベント解析について多数の講演があった。参加者は学部生からシニアまで、さらには研究職以外の方を含み、それぞれの立場から活発な議論がおこなわれた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
生存圏の現況を把握するためには、その環境に大きく作用する太陽-地球結合の物理を広く理解する必要がある。本研究集会は、主に太陽地球系全体に関連する複合現象を取りあげ、人工衛星、宇宙ステーション、ロケット、地上レーダー、計算機シミュレーションなど様々な手法を用いて、太陽-地球結合をひとつのシステムとして理解することを目的として開催され、生存圏科学の発展に大きく貢献した。また、ハイブリッドかつ3研究集会との合同集会として開催することで、分野間の接合と活発な議論の場を提供し、関連コミュニティの形成・発展に貢献した。
プログラム
【座長: 久保 勇樹 (NICT)】
11:00-11:20 (一般講演) 高密度太陽風到来に伴う夕方側オーロラオーバル領域での低周波磁場変動: 2023年9月12日のイベント
田口 聡 (京大理), 今城 峻 (京大理), 細川 敬祐 (電通大情報理工),原田 裕己 (京大理), 松岡 彩子 (京大理), 小池 春人 (京大理), 品川 裕之 (NICT), Mikko Syrjäsuo (UNIS, Norway), Fred Sigernes (UNIS, Norway)
11:20-11:40 (一般講演) 宇宙天気長期変化の概況報告
篠原 学 (鹿児島工業高等専門学校)
11:40-12:00 (一般講演) 期間概況報告
阿部 修司 (九大i-SPES)
12:00-12:20 (一般講演) 現象報告期間におけるHOP radars/SuperDARN観測報告
西谷 望, 堀 智昭 (名大ISEE), SuperDARN PIs
12:20-13:30 (休憩)
【座長: 阿部 修司 (九大i-SPES)】
13:30-13:50 (一般講演) 2023年3月~2023年10月の静止軌道高エネルギー
電子環境(ひまわり8号)
長妻 努 (NICT)
13:50-14:10 (一般講演) 宇宙線中性子観測データ報告
渡邉 堯 (WDCCR)
14:10-14:30 (一般講演) 地磁気現象概況報告(2023年2月~2023年10月)
山崎 貴之 (気象庁地磁気観測所)
14:30-14:50 (一般講演) Report on Equatorial magnetic field variations based on EE-index
Kirolosse Girgis (九大i-SPES), 魚住禎司(九工大LASEINE), 藤本晶子(九工大), 阿部修司(九大i-SPES), 吉川顕正(九大理, 九大i-SPES)
14:50-15:00 (休憩)
【座長: 西谷 望 (名大ISEE)】
15:00-15:20 (一般講演) 衛星間の太陽風データの比較
亘 慎一 (NICT)
15:20-15:40 (一般講演) 2023年3月-9月に発生した磁気嵐中のプラズマ圏
尾花 由紀 (九大i-SPES), 土屋 史紀 (東北大学), 熊本 篤志 (東北大学), 笠原 禎也 (金沢大学), 松岡 彩子 (京都大学), 堀 智昭 (名古屋大学), 三好 由純 (名古屋大学), 篠原 育 (宇宙研)
15:40-16:00 (一般講演) Osiris-Rexサンプルリターンカプセル再突入におけるVLF電波観測
渡邉 堯 (NICT), 小林 美樹 (日本流星研究会), 加藤 泰男 (名大ISEE)
16:00-16:20 (一般講演) 2023年4月23日北陸沖で観測された火球によるD領域電離圏擾乱
古谷 凌汰 (千葉大), 中田 裕之 (千葉大), 大矢 浩代 (千葉大), 土屋 史紀 (東北大PPARC)
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2023年4月5日作成/2023年12月6日更新