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第129回生存圏シンポジウム
第3回赤道大気レーダーシンポジウム

開催日時 2009/09/10(木) 13:30–18:20 - 2009/09/11(金) 10:00–16:30
開催場所 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
主催者 京都大学生存圏研究所
申請代表者 橋口浩之 (京都大学生存圏研究所レーダー大気圏科学分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
関連分野 地球物理、気象、気候、リモートセンシング、情報通信。

赤道大気レーダーシンポジウム
https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/ear/sympo.html

目的・内容

インドネシア共和国西スマトラ州に位置する赤道大気レーダー (EAR) は、2000 年度末に完成した大型大気観測用レーダーで、RISH では 2005 年 10 月から EAR とその関連設備の全国・国際共同利用を行っている。本研究集会では、共同利用により得られた研究成果のほか、熱帯大気に関連する研究成果や計画について発表・議論することを目的とする。

赤道大気レーダーによる観測結果の他、熱帯域における衛星観測、ライダー観測、大気・気象レーダー観測などの最新の研究成果について、計 26 件の講演発表が行われ、活発な議論がなされた。

プログラム

9月10日

  (座長: 橋口浩之)
13:30–13:40あいさつ
赤道大気レーダー全国・国際共同利用専門委員長 山本衛(京大RISH)
13:40–14:00熱帯圏界面遷移層内のケルビン波に伴い発生した大気擾乱の詳細構造
妻鹿友昭・山本真之(京大RISH) ・阿保真(首都大)・橋口浩之(京大RISH)・Hubert Luce(ツーロン大,フランス)・田畑悦和(京大RISH)・山中大学(JAMSTEC)・深尾昌一郎(福井工大)
14:00–14:20ラジオメーターとEAR観測を用いた水蒸気の鉛直輸送に関する研究
下舞豊志・佐藤玄一・古津年章(島根大)・橋口浩之(京大RISH)
14:20–14:40熱帯インド洋最上部対流圏における基本場と大規模擾乱の形態
西憲敬(京大理)・西本絵梨子・林寛生・塩谷雅人(京大RISH)・高島久洋(FRCGC/JAMSTEC)・津田敏隆(京大RISH)
14:40–15:00HARIMAU2006におけるスマトラ島沿岸域における対流活動の特徴
森修一・濱田純一・山中大学(JAMSTEC)・櫻井南海子(防災科研)・川島正行(北大ILTS)・橋口浩之(京大RISH)・松本淳(首都大/JAMSTEC)
15:00–15:20休憩
 
  (座長: 濱田純一)
15:20–15:40Estimation of Raindrop Size Distribution Using Equatorial Atmosphere Radar and Boundary Layer Radar
Mutya Vonnisa・Toshiaki Kozu・Toyoshi Shimomai(島根大)・Hiroyuki Hashiguchi(京大RISH)
15:40–16:00X帯気象レーダーを用いた赤道域衛星回線伝搬路の降雨減衰推定
宮本将佑・前川泰之・柴垣佳明(大阪電通大)・佐藤亨(京大情報学) 山本衛・橋口浩之(京大RISH)・深尾昌一郎(福井工大)
16:00–16:20赤道大気・気象レーダー長期観測データを用いた西スマトラ・コトタバンの降水活動に関する研究
柴垣佳明・村上和也(大阪電通大)・古津年章・下舞豊志(島根大)・橋口浩之(京大RISH)・濱田純一・森修一・山中大学(JAMSTEC)・深尾昌一郎(福井工大)
16:20–16:401.3 GHz ウィンドプロファイラ及びTRMM 降雨レーダー観測による赤道インドネシアにおける地域的な降水日変化
田畑悦和・橋口浩之・山本真之・山本衛(京大RISH)・山中大学・森修一(JAMSTEC)・柴垣佳明(大阪電通大)・下舞豊志(島根大)・Fadli Syamsudin(BPPT, インドネシア)・Timbul Manik ・Erlansyah ・Wawan Setiawan(LAPAN, インドネシア)・Wilhelm Lasut(BMKG, インドネシア)
16:40–17:00休憩
 
  (座長: 柴垣佳明)
17:00–17:20TRMMを用いたアフリカ大陸における雷活動の季節変化
内山真悟・高橋日出男・金森大成(首都大)
17:20–17:40インドネシア海大陸域西部の降水経年変動とENSOとの関連
濱田純一・森修一・伍培明・山中大学(JAMSTEC)・松本淳(JAMSTEC/ 首都大)・Urip Haryoko(BMKG, インドネシア)・Fadli Syamsudin(BPPT, インドネシア)
17:40–18:00西スマトラレーダー・雨量計統合降水量データ(第2.0版)の作成
上米良秀行・増田耕一・森修一・濱田純一(JAMSTEC)・櫻井南海子(防災科研)・松本淳(JAMSTEC/首都大)・山中大学(JAMSTEC/神大)
18:00–18:20「海大陸COE」構築始まる
山中大学・水野恵介・森修一・安藤健太郎・石原靖久(JAMSTEC)・橋口浩之(京大RISH) ・鈴木和哉(JICA) ・F. Syamsudin ・W. W. Pandoe ・F. Renggono ・T.H. Seto ・Y.S. Djajadihardja ・M.Sadly ・J.T. Anggadiredja(BPPT, インドネシア)・E. Hermawan ・T. Manik ・D. Setiadi ・T. Harjana・T. Djamaluddin(LAPAN, インドネシア)・I. P. Pudja ・D.Gunawan ・E. Aldrian ・Nurhayati ・A.Sasmita ・A. E. Sakya(BMKG ,インドネシア)・他SATREPS-MCCOE 推進班(JAMSTEC ・東大・JICA・JST; BPPT・LAPAN・BMKG・BRKP・RISTEK, インドネシア)
18:30–20:30懇親会

 

9月11日

  (座長: 下舞豊志)
10:00–10:2050– MHz帯レーダーで観るケルビン・ヘルムホルツ不安定の構造とダイナミックス
深尾昌一郎(福井工大/京大RISH) ・山本真之(京大RISH)・H. Luce(Universit du Sud-Toulon Var )・妻鹿友昭・橋口浩之・山本衛(京大RISH)・田尻拓也・中里真久(気象研)
10:20–10:40レンジイメージング境界層レーダーによる大気境界層の発達の観測
森谷祐介・橋口浩之・山本真之、妻鹿友昭・山本衛(京大RISH)・今井克之(住友電工)・足立アホロ(気象研)・柴垣佳明(大阪電通大)・H. Luce(ツーロン大, フランス)
10:40–11:00休憩
 
  (座長: 山本真之)
11:20–11:40気球搭載水蒸気計により観測された熱帯下部成層圏の水蒸気の季節~長期変動
藤原正智・長谷部文雄(北大)・塩谷雅人(京大)・Holger Voemel( ドイツ気象局)・荻野慎也(JAMSTEC) ・岩崎杉紀(防大)・西憲敬(京大)・柴田隆(名大)・清水健作(北大)・西本絵梨子(京大)・Jessica Valverde- Canossa(Universidad Nacional)・Henry Selkirk(U. Maryland)・Samuel Oltmans(NOAA)
11:40–12:00成層圏QBO に於ける赤道波と3次元重力波の役割 ~高解像度気候モデルを用いた考察~
河谷芳雄(JAMSTEC)・佐藤薫(東大理)・T.J. Dunkerton(NWRA) ・渡辺真吾(JAMSTEC)・宮原三郎(九大理)・ 高橋正明(東大CCSR)
12:00–12:20MST radar観測の限界
加藤進(京大名誉教授)
12:20–13:30昼食
 
  (座長: 藤原正智)
13:30–13:50EARとライダーによる雲内・周辺の鉛直流観測
山本真之(京大RISH)・阿保真(首都大)・妻鹿友昭(京大RISH)・柴田泰邦(首都大)・橋口浩之・山本衛(京大RISH)・深尾昌一郎(福井工大)・山中大学(JAMSTEC)
13:50–14:10カリウム原子フィルターを用いた赤道対流圏の気温観測
長澤親生・阿保真・柴田泰邦(首都大)
14:10–14:30全固体CWレーザーを用いた中間圏界面温度の計測
阿保真・長澤親生・柴田泰邦(首都大)
14:30–14:50休憩
 
  (座長: 山本衛)
14:50–15:10Co-ordinated radar and radio beacon observations of large-scale wave structure and Equatorial spread F from Bac Lieu and Kototabang —First results—
Smitha V. Thampi ・Mamoru Yamamoto(京大RISH)・RolandT. Tsunoda(SRI, USA)・Yuichi Otsuka(名大STE)・Takuya Tsugawa ・Jyunpei Uemoto・Mamoru Ishii(NICT)
15:10–15:30Equatorial F-region as an indicator of prompt penetration electric field
N Balan, K. Shiokawa, Y. Otsuka and T. Kikuchi(名大STE)
15:30–15:50Variability of equatorial plasma bubbles and spread-F
N Balan, K. Shiokawa, and Y. Otsuka(名大STE)
15:50–16:10赤道大気レーダーで昼間に観測された高度150 km の沿磁力線不規則構造の統計解析
水谷徳仁・大塚雄一・塩川和夫(名大STE)・横山竜宏(Cornell 大)・山本衛(京大RISH)・Patra Amit K.(NARL)・丸山隆・石井守(NICT)
16:10–16:30電離圏沿磁力線不規則構造のVHFレーダー観測及びファブリ・ペロー干渉計開発の現状
大塚雄一・塩川和夫(名大STE)・小川忠彦(NICT)・Effendy(LAPAN)

 

Symposium-0129nポスター PDF ファイル (1 215 710 バイト)
ポスター意匠: 熨斗千華子 (京都大学)