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第95回定例オープンセミナー資料

2009年7月8日

題目

アカシア材の化学資源化を目指したマイクロ波およびその増感剤を利用した反応系の開発 (2)
Development of reaction system using microwave and its sensitizer for production of chemicals from Acasia mangium (2).

発表者

大橋康典 (京都大学生存圏研究所・ミッション専攻研究員)

関連ミッション

  • ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用)

要旨

化石燃料は現代社会に於いて最も重要かつ必須な資源であるが、その使用は地球温暖化等の問題を引き起こすうえ、限りある資源、特に偏在の顕著な石油の獲得競争は時として紛争をも引き起こす。また、食糧資源由来のバイオエタノール生産は物価の上昇や飢餓の要因となって人々の生活を苦しめる。そこで本研究ではこのような諸問題の解決を目指し、地球上で最も多くかつ広く存在し、再生可能なうえに食糧とも競合しない有機資源である木質バイオマスからの有用物質生産を目指している。本セミナーでは、一回のマイクロ波-増感触媒処理における糖の回収量および生成したリグニン分解物の種類を紹介するとともに、生成したリグニン分解物をどのような分野で使用できるのか、その応用方法の一部を紹介する。

大橋康典: 第95回定例オープンセミナー(2009年7月8日)