第82回定例オープンセミナー資料
2008年10月22日
題目
植物の食害防衛メカニズム 直接防衛と間接防衛 (Mechanisms of plant defense against herbivory: direct and indirect defenses)
発表者
有村源一郎 (京都大学理学研究科・准教授)
関連ミッション
要旨
植物は植食性昆虫などの害虫の食害に抵抗するため様々な防御戦略を発達させている。これらの戦略には、害虫に対する防御物質などを用いた直接的な防衛手段と、植物から放出される揮発性成分(テルペン化合物など)を介し、害虫の天敵を誘引する間接的な防御手段などがある。この防衛戦略の分子メカニズムに関する研究は、生存圏における生物間相互作用ネットワークの解明につながるものであり、生物の適応戦略・多様性メカニズムを解明する手段の一つでもある。本研究では、これらの植物の直接防御と間接防御を誘導するための分子メカニズムについて研究を進めてきた。
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