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第59回定例オープンセミナー資料

2007年10月10日

題目

インドネシアの鍾乳石を用いたアジア赤道域の古気候学的研究
(Paleoclimate study of Asian equatorial region using Indonesian speleothems)

発表者

田上高広 (京都大学理学研究科・教授)

要旨

本研究は、京大地球惑星系 21 世紀 COE から生まれた新しい研究プログラムであり、大気の対流活動が最も活発な赤道域の気候変遷を明らかにすることを目指し、アジア赤道域の中核に位置するインドネシア・ジャワ島において、鍾乳石を用いた古気候/古環境の復元を進めている。これまでに、ジャワ島西部のスカブミ地域と中部のカランボロン地域において計 4 回のフィールド調査を行い、鍾乳石と滴下水を多数採取した。現在、鍾乳石の組織観察と成長縞の同定、鍾乳石と滴下水の年代測定と安定同位体分析、局地的な気象データのとりまとめなどを進めている。本講演では、このプロジェクトの概要を、基礎的な事から出来るだけわかりやすく紹介する。

田上高広: 第59回定例オープンセミナー(2007年10月10日) スライド表紙