授業の感想
 
 
平成17年度 第1期生
 
 一番印象に残ったのは、やはりきのこの栽培の実習である。最終日、育ったキノコを見たときには、何とも言えない気分であり、自ら焼いて食べたときには きのことの一体感を感じました。自分の学科は、きのこから離れた分野を研究 しているらしいので、生存圏研究所に行く可能性は低いですが、もしもの時は 是非よろしくお願いします。(A君)
 
講義部分では、多少専門的で難しい内容もあったものの、きのこ特有の性質を豊富に解説して頂いて大変勉強になりました。「きのこは、動物でも植物でも ない」という漠然とした考えに、専門的な観点からはっきりとした根拠が得られたのが、もっとも有益だったと思います。(M君)
 
今回のゼミで新たに興味を持ったのは、遺伝子学です。DNA分析等の操作が非常に面白かったです。ペットマンでの計量では、繊細さに欠けて明らかな失敗してしまいましたが、自分としては結構楽しかったです。農学部に行けばこういったことができるのかと思うと、少し羨ましかったです。(Kさん)
 
大雑把にこういうきのこがあるみたいな話なのかと思っていたら、意外と細胞レベルでの交配とか、ちょっと普通は知れないようなことがわかったのは良かった。他にも、バイオマス利用の観点から見るきのこ活用法など、なかなか目に付かないようなトピックを扱ってくれて面白かった。(F君)
 
もっとも興味深かったのは、PCR法の実験です。使ったことも、もちろん見たこともない器具を用いて薬品を混ぜ合わせていくのは本当に面白く、「一人で全部やってみないか?」という先生の好意についつい甘えてしまいました。最終日に、それから遺伝子の塩基配列が明らかになったときにはとてもうれしかったです。大学に入ってからの授業で一番面白く、毎回金曜日の5限が楽しみで有意義な時を過ごすことができました。(Nさん)
 
宇治キャンパスに行けるということも良かったと思う。実際の研究室なんか見ていると、大学入学当時には全く大学院とかは行く気がなかったけれども、今は大学院もいいかも・・・という感じになっています。(O君)
 
興味を持ったのは、バイオレメディエーションやバイオマスなど応用的なもの。やる目的がハッキリしていて、結果も見えやすいと思うので。環境ホルモンを分解する「スーパーなきのこ」というのに惹かれるのも理由ではある。(A君)
 
このゼミで一番多かった形態は、共206でのスライドを用いた講義形式であった。それは、私の知識欲を刺激するものであり、大いにきのこへの興味をかきたてられた。教科書の画一的で固定的な情報とは違って、きのこを実際に研究しているという臨場感あふれる講義が、私は特に好きだった。(Tさん)
 
授業の全体としての感想は、面白いの一言に尽きます。先生方は皆とても親切で、実習の時には懇切丁寧に指導していただいたので非常に感謝しています。ただきのこを栽培するだけでなくPCRという実験までできたことは文系として非常に貴重な体験でした。PCRの実習のあと農学部の友人にそのことを話したところ、非常にうらやましがっていました。(U君)
 
ポケゼミでは宇治キャンパスの研究所に行けたのが一番良かったと思います。物足りなかった点は特にないのですが、吉田キャンパスの講義で難しい話になると寝てしまいました。あとポケゼミが前期だけというのが残念でした。本田先生の学生時代の話が面白かったです。(U君)
 
実習はとても面白かったし、打ち上げできのこのバターソテーを食べて改めてきのこのおいしさを実感した。実習中は先生や研究室の院生の方がかなりゆっくり説明や見本を見せて下さって、難しそうな作業も何とかできて良かった。リラックスしてできる楽しい雰囲気が良かった。そういえば、気づいたら部屋においていたボトルから、第二段きのこが生えてきていて、どんどん成長したので今日収穫した。(Kさん)
 
きのこが木の「リグニン」という物質を唯一分解できる「すごい奴」だということも驚きでした。そしてきのこが出す物質ときのこがセットでリグニンを分解できるというところが、またきのこの不思議さをより一層感じさせてくれました。(O君)
 
私はこのゼミを通じて、まず自分がきのこについてほとんど何も知らなかったということに気づいた。私たちが普段食用などで目にしているきのこは菌類の子実体の部分であり、その子実体において減数分裂などが行われているということを知ったときには驚いた。きのこの交配の仕方も特殊で面白いなと感じた。また機会があれば、きのこに関わりたいと思う。(Sさん)