プロジェクト概要
Outline of the project

CNFを活用した、軽量化自動車の製造にチャレンジ!
※2020年に10%程度軽減をめざす

NCV(Nano Cellulose Vehicle)とは
次世代素材CNF(セルロースナノファイバー)を活用して、2020年に10%程度の軽量化を目標に、実際に製造してみよう、というプロジェクトです。22の大学・研究機関・企業が目標を共有し、具現化に向け一気通貫体制で取り組んでいます。
- 次世代素材CNF(セルロースナノファイバー)を活用し、2020年に自動車で
10%程度の軽量化を目標とするプロジェクト(2016年10月26日スタート) - 京都大学が代表事業者となり、計22の大学、研究機関、企業等で構成される
コンソーシアムにより、サプライチェーンの一気通貫体制を実現 - CNFを活用した材料、部材、自動車部品等の製品開発、及び各段階の性能評価、
CO2削減効果の評価・検証を実施 - 国内市場規模が大きく、CO2削減効果期待できる自動車(内装、外装等)分野において、
材料・製品メーカーと連携。CNF軽量材料の用途開発を進め、実機搭載によるCO2削減
効果(例:燃費改善)等の性能評価と早期社会実装に向けた導入実証を遂行
CNF(セルロースナノファイバー)とは
植物由来の次世代素材。木材から化学的・機械的処理により取り出したナノサイズの繊維状物質で、軽さ、強度、耐膨張性など様々な点で、環境負荷が少なく、既に自動車、家電、住宅・建材などへ活用され、また普及を期待されています。
CNFの特徴
全ての植物細胞壁の骨格成分で、植物繊維をナノサイズまで細かくほぐすことで得られる

- ■ 木材など、植物を原料とする新素材
- ■ 植物から取れるセルロース(パルプなど)を化学的・機械的処理
により数~数十ナノメートルに微細化したナノ繊維 - ■ 軽くて強い(鋼鉄の1/5の軽さで5倍の強度)
- ■ 大きな比表面積(250m2/g以上)
- ■ 線膨張率が低い(ガラスの1/50程度)
CNFで試作した部材の性能評価
自動車部材をCNF材料で試作し、そのプロセスまた具現化した部材について、CO2削減や強度、耐熱性等の性能評価を進めていきます。

検討課題
- 1.材料定数・材料提供
- 2.加工性評価
- 3.要素モデル評価
- 4.部材評価
- 5.実機搭載
- 6.車両コンセプト作成
- 7.CO2削減効果
- 8.CNF製品総合評価
※CNF材料については、先行して開発を行っているNEDOプロジェクト品等様々な機関から提供されている材料を評価予定
製品活用時のCO2削減効果の評価・実証
自動車部品として実現可能なCNF材料について、製品活用時のCO2 削減効果の評価・実証を進めています。

プロジェクト参画研究機関・企業
プロジェクトには、22の大学・研究機関・企業が参画しています。
各機関の詳細なご紹介はコチラへ。
CNF活用自動車部品 展開イメージ未来予想図
CNFを活用した自動車部品の社会実装化をめざし、各機関では開発を進めています。「部材」「技術」「成形方式」の3つのカテゴリーに分けて、未来予想図を作成しています
部品展開

技術展開

成形⽅式
