電波暗室METLAB (Microwave Energy Transmission LABoratory)
電波暗室METLABは1996年度に導入された電波暗室です。様々な電波科学に関する研究を行うことができます。特に大電力マイクロ波応用、例えばマイクロ波無線電力伝送実験やマイクロ波プロセッシング(加熱)実験にも対応できるよう、1W/m2以上の耐電力を持つ高耐電力電波吸収体を1面に備え、様々な大電力マイクロ波発振/増幅器やマイクロ波測定器と組み合わせることで新しいマイクロ波応用の研究を行うことができます。電波暗室A-METLABと共にMETLAB共同利用・共同研究の中核設備です。
- 内径 7m (w) x 7m (h) x 16m (w)
- シールド特性 -100dB以上 (14kHz~40GHz)
- 高耐電力電波吸収体(1面) 2.45GHzにて -20dB以上、1W/cm2以上(連続8時間) 不燃性
- 中耐電力電波吸収体(5面) 2.45GHzにて -35dB以上、0.2W/cm2以上(連続8時間) 不燃性
- 無響特性 2.45GHzで-30dB以上 (パスレングス12m、クワイエットゾーン 2m φ)
- 電動シールド大扉 3m (w) X 4m (h)
- 暗室内天井ホイストクレーン 0.5t
- 計測室、機械室、前室
- 付属測定補助装置及び大電力マイクロ波発振/増幅器
- 5kW、2.45GHzマグネトロン
- 2.4mφオフセットパラボラ送電アンテナ
- 1mφ標準レクテナ
- 2mφターンテーブル(~500kg)
- 5mX5m XYポジショナ

写真左より
暗室内部。マイクロ波放射用2.4mφオフセットパラボラ送電アンテナと1mφ標準レクテナ
暗室内部。白い壁が高耐電力電波吸収体。
暗室外観。