熱帯泥炭湿地林における物質循環機構の解明
泥炭湿地林の気根@インドネシア中カリマンタン州
Introduction
現在、森林伐採および森林火災によってインドネシアの泥炭湿地林から大気へと放出される炭素量は膨大であり、不適切な開発・管理によってこれらの熱帯泥炭湿地から大量の二酸化炭素が放出され続けている。
一方、水位などの適切な管理を行うことで、泥炭湿地は有効な炭素吸収源となる可能性も指摘されている。
このような背景から、これまで泥炭地における物質循環研究は、主に炭素を対象として行われてきた。
本研究では、インドネシア、スマトラ島、リアウ州にある泥炭地を主対象としてにおいて、水位低下され焼畑にされた湿地林、水位低下された湿地林、未開発の湿地林、開発後のプランテーションなど、人為の影響を受けての景観変化に着目し、土壌中・地下水中の物質循環を炭素以外の物質についても明らかしようとするものである。
Objective
泥炭湿地の水文条件や、土地利用形態の変化が物質循環に及ぼす影響を明らかにする.
関係する論文
Ecol. Res., 30, 759-769, doi:10.1007/s11284-015-1289-8.
水位を下げて焼かれて畑に
Ditchの水
元々はこんな感じ(泥炭の浮島)
元々はこんな感じ(泥炭林)
Field observation
インドネシア スマトラ島 リアウ州 ブキットバトゥ
インドネシア 中カリマンタン州 パランカラヤ近郊
Theme1へ
Theme2へ
Theme3へ
Theme5へ
Theme6へ
業績
Ecol. Res., 30, 759-769, doi:10.1007/s11284-015-1289-8.
Neoh, K.-B., Bong, L.- J., Muhammad, A., Itoh, M., Kozan, O., Takematsu, Y., Yoshimura, T. (2016)
Environ. Entomology, 45, 1170-1177. doi: 10.1093/ee/nvw116
Neoh, K.-B., Bong, L.- J., Muhammad, A., Itoh, M., Kozan, O., Takematsu, Y., Yoshimura, T. (2017)
PLOS ONE, 12(3): e0174388. doi:10.1371/journal.pone.0174388
Itoh, M., Okimoto, Y., Hirano, T., Kusin, K. (2017)
Sci. Total Environ. in print