第552回生存圏シンポジウム
STE 研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ
(第一回:宇宙天気現象の予測精度向上に向けて)/ STE events report and analysis workshop(1st meeting, focus on space weather prediction)
| 開催日時 | 2025/09/16(火曜日) |
|---|---|
| 開催場所 | 電気通信大学およびオンライン |
| 主催者 | 名大 ISEE/京大 RISH 共同主催 |
| 申請代表者 | 阿部 修司(九州大学) |
| 所内担当者 | 海老原 祐輔(生存圏研究所) |
| 関連ミッション |
ミッション3 宇宙生存環境 |
| 関連分野 | 太陽地球系物理学、超高層大気物理学 |
| 世話人 | 阿部 修司(九州大学) 久保 勇樹(情報通信研究機構) 西谷 望(名古屋大学) 海老原 祐輔(京都大学) |
概要
令和7年9月16日にかけて、第552回生存圏シンポジウム「STE研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ(第一回:宇宙天気現象の予測精度向上に向けて)」を、電気通信大学アライアンスセンター100周年記念ホール及びZoomミーティングによるハイブリッドで開催した。研究集会では、第25太陽活動周期の極大期を超え、活動が緩やかになりつつある諸々の宇宙天気現象の概況や、太陽フレアの予測事例報告、その他超高層大気物理学に関連する多数の発表、議論がおこなわれた。
目的と具体的な内容
本研究集会は、太陽から地球までの現象を一つの宇宙天気現象ととらえ、宇宙天気現象の予測精度向上につなげるという視点をテーマのひとつとして開催された。現地参加が難しい研究者や学生のため、電気通信大学での現地開催に加えZoomを用いたオンラインのハイブリッド研究集会とした。また、分野を横断する共同研究、研究者コミュニティの形成を目的のひとつとして、「MTI 研究集会」「超小型衛星を利用した超高層大気研究の将来ミッションの検討」「太陽地球系物理学分野のデータ解析手法,ツールの理解と応用」「異分野研究データの機関リポジトリ登録の実践」との合同集会として開催した。研究集会では、極大期から活動が緩やかになってきた最近の宇宙天気現象について複数の機関から報告がおこなわれた。また、NICTで実際に行われている宇宙天気予報におけるフレア予測の実例紹介や、多数の興味深いイベントについての講演がおこなわれた。参加者は学部生からシニアまで、さらには研究職以外の方を含み、それぞれの立場から活発な議論がおこなわれた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
生存圏の現況を把握するためには、その環境に大きく作用する太陽-地球結合の物理を広く理解する必要がある。本研究集会は、主に太陽地球系全体に関連する複合現象を取りあげ、人工衛星、宇宙ステーション、ロケット、地上レーダー、計算機シミュレーションなど様々な手法を用いて、太陽-地球結合をひとつのシステムとして理解することを目的として開催され、生存圏科学の発展に大きく貢献した。また、ハイブリッドかつ2研究集会との合同集会として開催することで、分野間の接合と活発な議論の場を提供し、関連コミュニティの形成・発展に貢献した。
プログラム
9 ⽉ 16 ⽇ (⽕) @ 電気通信⼤学アライアンスセンター100周年記念ホール【座⻑:⻄⾕ 望(名⼤ISEE)】
11:00-11:20 (⼀般講演) 宇宙天気⻑期変化の概況報告
online 篠原 学(⿅児島⾼専)
11:20-11:40 (⼀般講演) 期間概況報告
阿部 修司(九⼤i-SPES)
11:40-12:00 (⼀般講演) 宇宙線観測データ関連報告
online 加藤 千尋(信州⼤理)
12:00-13:30 (昼⾷)
【座⻑:久保 勇樹(NICT)】
13:30-13:50 (⼀般講演) 地磁気現象概況報告 2025年3⽉〜2025年8⽉
櫻井 友⼰(気象庁地磁気観測所)
13:50-14:10 (⼀般講演) EE-indexに基づく⾚道域の地磁気変動の報告:2025年2ー7⽉
online ギルギス キロロス(九⼤,i-SPES),⿂住 禎司(九⼤,i-SPES),藤本 晶⼦(九⼯⼤),阿部 修司(九⼤,i-SPES),吉川 顕正(九⼤,i-SPES)
14:10-14:30 (⼀般講演) 現象報告期間(2025.03-2025.09)におけるHOP radars/SuperDARN観測報告
⻄⾕ 望 (名⼤ ISEE),堀 智昭 (名⼤ ISEE),新堀 淳樹 (名⼤ ISEE),細川敬祐 (電通⼤),尾花 由紀 (九⼤),寺本 万⾥⼦ (九⼯⼤),SuperDARN PIs 14:30-14:50 (⼀般講演) 2025年6⽉に観測されたフォーブッシュ減少
online 宗像 ⼀起(信州⼤理)
14:50-15:00 (休憩)
【座⻑:阿部修司(九⼤i-SPES)】
15:00-15:20 (⼀般講演) 2025年7⽉5⽇22時53分発⽣の⻑継続時間⽕球のVLF電波観測
online 渡邉 堯(NICT),⼩林 美樹(NMS),加藤 泰男(名⼤ISEE),鈴⽊和博(NMS)
15:20-15:40 (⼀般講演) 2024年10⽉10⽇の磁気嵐時に極冠域で捉えられるPc1-2
⽥⼝ 聡(京⼤理),今城 峻(京⼤理),原⽥ 裕⼰(京⼤理),細川 敬祐(電通⼤),⼩池 春⼈(京⼤理),松岡 彩⼦(京⼤理),⽊之下 隆弘(京⼤理)
15:40-16:00 (⼀般講演) K指数と⼤きな磁気嵐
online 亘 慎⼀(NICT)
16:00-16:20 (⼀般講演) 2025年現在のNICT宇宙天気予報現場での技術に基づく太陽フレア予報事例報告
online 森⽥ 諭(NICT),久保 勇樹(NICT)
□『第552回生存圏シンポジウム_合同研究集会プログラム』
□『合同研究集会プログラム_postersession』
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2025年4月7日作成/10月3日更新
