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第517回生存圏シンポジウム
ナノセルロースシンポジウムfinal
「ナノセルロース Now and Then」

開催日時 2024/02/27(火曜日) 13:00-17:40
開催場所 京都大学宇治キャンパス おうばくプラザ きはだホール
主催者 京都大学生存圏研究所 バイオナノマテリアル共同研究拠点(経済産業省Jイノベ拠点)
所内担当者 矢野浩之(京都大学生存圏研究所)
関連ミッション ミッション4 循環材料・環境共生システム
関連分野 製紙、化学、高分子、木材・木質材料、成形加工、食品、繊維、エレクトロニクス、自動車、家電、住宅、流通に関わる分野

概要

2004年から毎年開催してきたNanocellulose Symposiumは、今回が最後となる。ナノセルロースに関する研究、社会実装はこの20年で大きく進歩した。100名ほどで始まったシンポジウムが、今では様々な分野から毎回1000名近い参加がある。最後のシンポジウムとして、企業および大学からの多数の講演によりこれまでの歩みを振り返り、持続型カーボンニュートラル素材、高機能素材としてのナノセルロースの今後について、参加者とともに考える。

目的と具体的な内容

ナノセルロースは、植物細胞の基本骨格物質であるセルロースナノファイバーおよび関連ナノ材料に関する総称であり、次世代のバイオ材料として幅広い産業界から関心が集まっている。 生存研では申請者を中心に生存圏フラッグシップ共同研究において世界に先駆けナノセルロースに関する大型共同研究を産官学の異分野・垂直連携で進めるとともに、2004年から毎年、本シンポジウムを通じて共同研究成果や国内外の関連動向を紹介してきた。シンポジウム参加者はここ数年は800名前後で推移しており、生存研主催の行事として定着している。
 20回目となる今回の研究集会では、セルロースナノファイバーの製造と利用に関する進展について、様々な分野からの参加者と共有することを目的として、16の企業からの講演と機能性セルロースナノファイバーおよび構造用セルロースに関する講演を行った。900名近い参加者を得て、ナノセルロースシンポジウムの最終回に相応しい熱気ある研究集会であった。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

生存圏研究所が設立された平成16年から20年間、毎年開催してきた本シンポジウムは、生存圏研究所を代表する研究集会となってきた。本研究集会は、生存圏研究所が推進する5つのミッションの内、主としてミッション4:循環型資源・材料開発、ミッション5-2:脱化石資源社会の構築に関係する。また、バイオマス資源の高度有効利用の観点からは、ミッション2において推進されているバイオリファイナリー研究と深く関わるものである。
 本研究集会が一つの契機となり、ナノセルロースに関する産官学の共同研究が関連コミュニティの拡がりによりさらに発展し、共同利用・共同研究拠点研究所として生存圏研究所が推進している生存圏科学の重要な一翼を担うことが期待される。

プログラム

- 開始20分前からCNF関連動画を配信します。-
13:00 開会挨拶
13:10 シンポジウム20年を振り返って
 京都大学 生存圏研究所 矢野浩之氏
13:20 第一部 ナノセルロースの産業化   - ナノセルロースに関わる企業15 -
①王子HD(株)、②大王製紙(株)、③(株)ダイセル、④中越パルプ工業(株)、⑤日本製紙(株)、⑥北越コーポレーション(株)、⑦レンゴー(株)、⑧(株)スギノマシン、⑨第一工業製薬(株)、⑩星光PMC(株)、⑪豊田合成(株)、⑫(株)Nature Gifts、⑬(株)デンソー、⑭トヨタ紡織(株)、⑮利昌工業、⑯SOLIZE(株)(予定)
16:30 第二部
機能性ナノセルロース
 東京大学大学院 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 齋藤継之氏
構造用セルロース
 京都大学 生存圏研究所 矢野浩之氏
17:35 閉会挨拶
17:40 閉会

Symposium-0400
ポスター PDF ファイル (619,241 バイト)

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2023年4月6日作成/2024年3月5日更新