第513回生存圏シンポジウム
生存圏データベース共同利用・共同研究成果発表会
開催日時 | 2024/02/05(月曜日) 13:00~ |
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開催場所 | オンライン |
申請代表者 | 田鶴寿弥子(京都大学生存圏研究所) |
所内担当者 | 反町始(京都大学生存圏研究所) |
目的および内容
生存圏データベース共同利用・共同研究成果発表会を隔年開催し、共同研究の活性化と研究者交流を目的とする。今回は第9回にあたり、材鑑調査室関連の「物」のデータベースを利用した令和3、4年度分の共同研究の発表会をZOOMにて開催する。
概要
生存圏研究所では共同利用・共同研究拠点として,データベースの構築と発信を核としたデータベース共同利用を国内外の研究者との協力のもとで推進している。
今回のシンポジウムでは,令和3年・4年度の共同利用申請者による研究成果の発表を行い,それぞれの研究者間での意見交換などを行った。
なおこれまで生存圏データベースを用いた共同研究の成果報告会は,おもに材鑑調査室を利用した共同研究のポスター発表を中心におこなわれてきたが,今回はzoomを用いての口頭での成果発表となった。
目的と具体的な内容
生存圏データベースは材鑑調査室の保有するモノのデータとインターネットを通して公開されている電子データからなっており,それらのデータを用いた共同利用研究を推進している。
今回は第9回にあたり,材鑑調査室関連の「物」のデータベースを利用した令和3,4年度分の共同研究の発表会をZOOMにて開催する。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
生存圏研究所では共同利用・共同研究拠点として,データベース利用型の共同研究を推進している。これらの研究成果にもとづいて蓄積されたデータの集大成としての生存圏データベースは,材鑑調査室が収集する木質標本データと生存圏に関するさまざまな電子データとがある。これらの蓄積されたデータベースは,様々な研究活動の起点としても機能している。
またこれまで行われてきた成果報告会では,データベース利用型の共同研究だけではなく,日本国内にある材鑑調査室およびそれに類する研究施設を所蔵している大学との間でのネットワーク構築にも一定の貢献があり,各研究機関との交流や議論なども活発に行われている。
今回の研究成果報告会では,文化財研究や年輪研究、そして新しい材料開発や樹種同定手法の開拓など、多岐にわたる研究の成果が報告された。材鑑調査室のこれからを考える上でも、生存圏科学の発展に貢献するうえでも、非常にに有意義な成果であったといえる。
プログラム概要
13:00~ 成果発表
力学的強度に資する木材の構造多様性に関する研究 ―高密度木材から白い木材調製法の確立― |
堀川 祥生 東京農工大学 大学院農学研究院 |
山陰地方における木彫像の樹種調査と民俗学的考察 | 田鶴寿弥子 京都大学 生存圏研究所 |
古材樹種のDNAによる識別法の確立(3) | 今井 友也 京都大学 生存圏研究所 |
木材の解剖学的特徴および諸物性と工芸的利用の関係 | 松尾 美幸 京都大学 生存圏研究所 |
木彫像および古建築部材の樹種識別データの整理・分析 | 反町 始 京都大学 生存圏研究所 |
針葉樹光学顕微鏡デジタルデータベース作成とその応用 |
杉山淳司 京都大学 大学院 農学研究科 森林科学専攻 |
近畿日本海側地域の現生スギ標準年輪曲線構築 | 大山 幹成 東北大学 学術資源研究公開センター植物園 |
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2023年4月5日作成/2024年2月21日更新