menu

第499回生存圏シンポジウム
Microbial metabolites in deep sea and soil: collection, analysis, and functions in biological interactions.

開催日時 2023/06/14(水曜日) 14:00-16:30
開催場所 高知大学物部キャンパスおよびオンライン
申請代表者 Dana Ulanova(高知大学農林海洋科学部)
所内担当者 杉山暁史(京都大学生存圏研究所)
関連ミッション ミッション1 環境診断・循環機能制御
関連分野 微生物生態学

概要

本シンポジウムには、微生物由来生物活性物質を中心とし、生物間相互作用について発表と議論を行った。国内外の研究者と学生が参加し、活発な意見交換機会であった。

目的と具体的な内容

微生物由来の生物活性物質(天然化合物)は大気圏・森林圏・土壌圏や水圏等、生存圏の幅広い領域で生物間相互作用を媒介するシグナル分子として機能する。そのため、環境中の天然化合物の解析は、生存圏の多様な生物の生態や機能を理解し、持続可能な社会に向けて応用するために不可欠である。
 本シンポジウムの目的は、天然化合物を介した生物間相互作用の研究者が一同に会し、物質採取・解析手法やその機能についての議論を行うことだった。また、物質解析の独自の技術を開発しているオランダの研究グループもオンラインで参加し、ハイブリッド開催の国際シンポジウムとした。 さらに、対面参加者のため、実際の深海微生物を取り扱う研究施設設備(高知コアセンター)の見学も含めた。
 本シンポジウムに、土壌、根圏、深海海底下における微生物間相互作用に関する最新の研究成果及び今後の展望について講演者4名は発表を行った。国内外研究者だけではなく、多くの学部・大学院生も参加した。そのため、発表者は分かりやすい説明するように心をかけ、学生からも活発な質問・意見を受けた。結果として、本シンポジウムは国内外の参加者から高い評価を得た。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

微生物由来天然化合物は複数の圏を循環する化学コミュニケーションの実態であり、ミッション1「環境診断・循環機能制御」において推進している主要な研究課題の一つである。これまで解析が困難であった環境での微生物の天然化合物採取・解析技術を確立することで生存圏科学の未解明な領域に切り込むことが可能になる。

プログラム

Chairs: Akifumi Sugiyama , Dana Ulanova
14:00-14:10 Opening remarks
Dana Ulanova (Kochi University)
14:10-14:40 Belowground microbial interactions
Paolina Garbeva (NIOO KNAW, the Netherlands)
14:40-15:10 Metabolome analysis of tomato rhizosphere soil
Akifumi Sugiyama (Kyoto University, Japan)
Break(20 min)
15:30-16:00 Quantal secretion through bacterial membrane vesicles
Masanori Toyofuku (Tsukuba University, Japan)
16:00-16:30 Screening of gene functions of subseafloor microorganisms through the aerobic/anaerobic compatible substrate induced gene expression method
Taisuke Wakamatsu (Kochi University, Japan)
写真1 写真2 写真3

ポスター

Symposium-0499
ポスター PDF ファイル (406,987 バイト)

ページ先頭へもどる
2023年6月21日更新