第488回生存圏シンポジウム
第13回熱帯バイオマスフラッグシップシンポジウム
開催日時 | 2022(令和4)年12月22日(木)13:30–17:00 |
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開催場所 | Zoomによる完全オンライン開催 |
主催者 | 京都大学生存圏研究所 |
申請代表者 | 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所森林代謝機能化学分野) |
協賛:京都大学研究連携基盤持続可能社会創造ユニット
概要
アジア・アフリカを対象地域とした植物バイオマス・食糧生産関係の国際共同研究SATREPSプロジェクト関係者が参集し、プロジェクトの紹介を行う。さらに、総合討論により共通する問題点の解決や新たな研究の方向性の立案に資する議論を行い、続型社会の構築に向けたバイオマス・食糧生産基盤整備の一助する。
目的と具体的な内容
持続可能な生存基盤の構築に向けて、化石資源・エネルギー依存を脱却し、再生可能資源・エネルギーに対する依存度を上げる必要性が高まっている。さらに、食糧の安定供給も生存基盤構築に向けた喫緊の課題である。これらの方向性は2015年のパリ協定や持続可能な開発目標(SDGs)の採択により加速され、更に2020年来のCOVID-19の蔓延と本年(2022年)のウクライナ危機によって一層顕著になってきた。再生可能資源・エネルギー及び食糧の持続的生産にあたっては、我国における生産の重要性もさることながら、植物バイオマス生産性の高い熱帯地域との連携が極めて重要である。
京都大学生存圏研究所では、2015年から2022年にかけてインドネシア科学院(現、国家研究イノベーション庁)と共に、SATREPSプロジェクト『熱帯荒廃草原の植生回復によるバイオマスエネルギーとマテリアル生産』に於いて、熱帯バイオマスの持続的生産に関する取り組みを進め、その成果の一部は毎年開催の熱帯バイオマスフラッグシップシンポジウムで報告してきた。一方、SATREPSプロジェクトでは、熱帯地域におけるバイオマスの持続的生産に関わる研究課題が多数進行している。
そこで、本年度の本シンポジウムでは、これらのSATREPS研究課題につきその概要をご紹介いただくとともに、総合討論を経て、共通する問題点の解決や新たな研究の方向性の立案に資する議論の場を設け、持続型社会の構築に向けた基盤整備の一助とした。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
アジア・アフリカを対象地域とした植物バイオマス・食糧生産関係の国際共同研究SATREPSプロジェクト関係者の参集を仰ぎ、各プロジェクトの紹介と総合討論により共通する問題点の解決や新たな研究の方向性の立案に資する議論を行った。従来の生存圏研究所コミュニティーを超えた分野との連携を図った者であり、生存圏科学の発展と関連コミュニティーの拡大に貢献した。
プログラム
13:30–13:40 | 開会挨拶及び趣旨説明 梅澤俊明 |
13:40–14:10 | 熱帯荒廃草原の植生回復によるバイオマスエネルギーとマテリアル生産 梅村研二(京都大学生存圏研究所) |
14:10–14:40 | ストライガ防除による食料安全保障と貧困克服 杉本幸裕(神戸大学大学院農学研究科) |
14:40–15:10 | ゴムノキ葉枯れ病防除のための複合的技術開発 松井南(理化学研究所環境資源科学研究センター) |
15:10–15:20 | 休憩 |
15:20–15:50 | 稲の安全性と高栄養価に貢献する育種および水管理技術の開発 神谷岳洋(東京大学大学院農学生命科学研究科) |
15:50–16:20 | 熱帯地域における持続的野菜生産のためのトウガラシ、トマトの革新的な育種技術開発 康承源(筑波大学生命環境系) |
16:20–16:55 | 総合討論 |
16:55–17:00 | 閉会挨拶 梅村研二 |
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2022年9月15日作成,2023年2月3日更新