menu

第479回生存圏シンポジウム
STE研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ(第一回:宇宙天気現象の予測精度向上に向けて)

開催日時 2022(令和4)年9月27日(火)
開催場所 ハイブリッド(名古屋大学、オンライン)
主催者 阿部修司 (九州大学国際宇宙惑星環境研究センター)
海老原祐輔 (京都大学生存圏研究所)
西谷望 (名古屋大学宇宙地球環境研究所)
久保勇樹 (情報通信研究機構宇宙天気予報グループ)
申請代表者 阿部修司 (九州大学国際宇宙惑星環境研究センター)
所内担当者 海老原祐輔 (京都大学生存圏研究所生存科学計算機実験分野)
関連ミッション ミッション3 宇宙生存環境
関連分野 太陽地球系物理学、超高層大気物理学。

概要

第479回生存圏シンポジウム「STE研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ(第一回:宇宙天気現象の予測精度向上に向けて)」は、2022(令和4)年9月27日に、名古屋大学及びZoomミーティングによるハイブリッドで開催された。研究集会では、第25太陽活動周期の極大期に向け活発になっている諸々の宇宙天気現象について多数の発表、議論がおこなわれた。

目的と具体的な内容

本研究集会は、太陽から地球までの現象を一つの宇宙天気現象と捉えるとともに、宇宙天気現象の予測精度向上につなげるという視点を重要テーマと位置づけて開催された。また、COVID-19の影響が長引いているため、名古屋大学での現地開催及びZoomを用いたオンラインのハイブリッド研究集会として、また、「中間圏・熱圏・電離圏(MTI)研究集会」、「宇宙空間からの地球超高層大気観測に関する研究会」、「太陽地球系物理学分野のデータ解析手法、ツールの理解と応用」との合同集会として開催された。研究集会では、極大に近づき活発になっている最近の宇宙天気現象の興味深いイベント解析について多数の講演があった。参加者は学部生からシニアまで、さらには研究職以外の方を含み、それぞれの立場から活発な議論がおこなわれた。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

生存圏の現況を把握するためには、その環境に大きく作用する太陽-地球結合の物理を広く理解する必要がある。本研究集会は、主に太陽地球系全体に関連する複合現象を取りあげ、人工衛星、宇宙ステーション、ロケット、地上レーダー、計算機シミュレーションなど様々な手法を用いて、太陽-地球結合をひとつのシステムとして理解することを目的として開催され、生存圏科学の発展に大きく貢献した。また、ハイブリッドかつ3研究集会との合同集会として開催することで、分野間の接合と活発な議論の場を提供し、関連コミュニティの形成・発展に貢献した。

プログラム

【座長:久保勇樹(NICT)】
13:00–13:20 宇宙天気長期変化の概況報告
〇篠原学(鹿児島工業高等専門学校)
13:20–13:40 期間概況報告
〇阿部修司(九大i-SPES)
13:40–14:00 地磁気現象概況報告2022年3月–2022年9月
〇吉田昌弘(気象庁地磁気観測所)
14:00–14:20 宇宙線中性子データ報告(2022年3月–9月)
〇渡邉堯
14:20–14:50 休憩
【座長:海老原祐輔(京大RISH)】
14:50–15:10 EE-indexに基づく赤道地磁気活動の概況報告
〇魚住禎司(九大i-SPES)、吉川顕正、阿部修司、藤本晶子
15:10–15:30 現象報告期間(2022.03–2022.09)における北海道-陸別第一・第二レーダーを始めとするSuperDARN観測報告
○西谷望(名大ISEE)、堀智昭
15:30–15:50 低速なICMEについて
〇亘慎一(NICT)
15:50–16:20 The Role of Flare-Driven Ionospheric Electron Density Changes on the Doppler Flash Observed by SuperDARN HF Radars
○S. Chakraborty (Bradley Department of Electrical and Computer Engineering, Virginia Tech, Blacksburg, VA, USA), N. Nishitani, L. Qian, J. M. Ruohoniemi, J. B. H. Baker, and J. M. Mclnerney

ページ先頭へもどる
2022年9月14日作成,2022年11月18日更新