第456回生存圏シンポジウム
STE研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ(第一回:宇宙天気現象の予測精度向上に向けて)
開催日時 | 2021(令和3)年9月28日(火)13:00–17:40 |
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開催場所 | オンライン |
主催者 | 京都大学生存圏研究所/名古屋大学宇宙地球環境研究所/国立極地研究所 |
申請代表者 | 阿部修司 (九州大学国際宇宙天気科学・教育センター) |
所内担当者 | 海老原祐輔 (京都大学生存圏研究所生存科学計算機実験分野) |
関連ミッション |
ミッション3 宇宙生存環境 |
関連分野 | 太陽地球系物理学、超高層大気物理学。 |
概要
第456回生存圏シンポジウム「STE研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ(第一回:宇宙天気現象の予測精度向上に向けて)」は、Zoomオンライン研究集会として2021(令和3)年9月28日に開催された。研究集会では、第25太陽活動周期から2年近くが経過し、活発になってきた諸々の宇宙天気現象や、過去の現象解析について活発な議論がおこなわれた。
目的と具体的な内容
本研究集会は、宇宙天気現象の予測精度向上につなげることを重要テーマとし、単なる物理研究にとどまらず、宇宙天気予報を運用している立場などからも、宇宙天気予測を多方面の視点で捉えることを目的とする。当初は名古屋大学で開催を予定していた本研究集会は、昨年より続くCOVID-19の影響により、対面での開催が困難であると判断し、Zoomを用いたオンライン研究集会として、また、「中間圏・熱圏・電離圏(MTI)研究集会」、「宇宙空間からの地球超高層大気観測に関する研究会」、「太陽地球系物理学分野のデータ解析手法、ツールの理解と応用」との合同集会として開催された。研究集会では、第25太陽活動周期から2年近くが経過し、活発になってきた諸々の宇宙天気現象や、過去の現象解析について多数の講演があった。参加者は学部生からシニアまで、さらには研究職以外の方を含み、それぞれの立場から活発な議論がおこなわれた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
生存圏の現況を把握するためには、その環境に大きく作用する太陽-地球結合の物理を広く理解する必要がある。本研究集会の参加者は、学部生からシニアまで、さらには研究職以外の方と多岐にわたり、その専門分野も様々であった。本研究集会は、宇宙天気予測を多方面の視点で捉えることをテーマとし、また、他の研究集会との合同集会とすることで、関連コミュニティの接合と活発な議論の場を提供し、生存圏科学の発展に対して大きく貢献した。
プログラム
【座長:久保勇樹(NICT)】 | |
13:00–13:05 | 開会の挨拶 〇久保勇樹(NICT) |
13:05–13:20 | 宇宙天気長期変化の概況報告 〇篠原学(鹿児島高専) |
13:20–13:35 | 期間概況報告 〇阿部修司(九大ICSWSE) |
13:35–13:50 | 地磁気現象概況報告 2021年3月–2021年9月 〇屋良朝之(気象庁地磁気観測所) |
13:50–14:05 | 現象報告期間(2021.03–09)における北海道-陸別第一・第二レーダーを始めとするSuperDARN観測報告 〇西谷望(名大ISEE)、堀智昭、SuperDARN PIs |
14:05–14:20 | 2020年9月–2021年9月の電離圏概況 〇西岡未知(NICT)、NICT電離圏WGグループ |
14:20–14:35 | 宇宙線中性子現象報告 〇渡邉堯(宇宙線WDC) |
14:35–14:50 | 休憩 |
【座長:藤田茂(統計数理研究所)】 | |
14:50–15:05 | EE-indexに基づく赤道地磁気活動の概況報告 〇魚住禎司(九大ICSWSE)、吉川顕正、阿部修司、藤本晶子 |
15:05–15:20 | シューマン共鳴の変動特性と太陽活動との関係 〇池田昭大(鹿児島高専)、魚住禎司、吉川顕正、藤本晶子、阿部修司 |
15:20–15:35 | サイクル25初期フェーズのコロナホールについて 〇亘慎一(NICT) |
15:35–15:50 | X線天文衛星「すざく」と「ひとみ」が捉えたカニ星雲の地球大気遮蔽による大気密度鉛直プロファイルの測定 〇勝田哲(埼玉大理)、藤原均、石﨑欣尚、前田良知、森浩二、望月優子、佐藤浩介、田代信、寺田幸功浩介、田代信、寺田幸功 |
15:50–16:05 | キャリントン級イベント発生時に日本の送電網を流れる地磁気誘導電流の予測 〇海老原祐輔(京大生存研)、亘慎一、Sandeep Kumar |
16:05–16:20 | 休憩 |
【座長:今城峻(京都大学)】 | |
16:20–16:35 | 大磁気嵐時における大規模電離圏対流の特性について 〇大森康平(名大ISEE)、西谷望、堀智昭、SuperDARN Pls |
16:35–16:50 | 2021年5月12日SCの南北両半球の極赤道同時観測 〇菊池崇(名大ISEE) |
16:50–17:05 | 2021年8月27–28日に発生した磁気嵐時における全球電離圏電子密度(GNSS-TEC)変動の報告 〇惣宇利卓弥(名大ISEE)、新堀淳樹、大塚雄一、津川卓也、西岡未知 |
17:05–17:20 | 2017年9月27–28日の磁気嵐に伴う磁気赤道への電場侵入と電離圏電子密度変動について 〇新堀淳樹(名大ISEE)、惣宇利卓弥、大塚雄一、津川卓也、西岡未知 |
17:20–17:35 | はやぶさ2カプセル再突入に伴うELF/VLF電波観測(続報) 〇渡邉堯(NICT)、小林美樹、加藤泰男、大矢浩代、塩川和夫、鈴木和博、H-2カプセル回収チーム |
17:35–17:40 | 閉会の挨拶 〇阿部修司(九大ICSWSE) |
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2021年8月20日作成,2021年10月21日更新